理佐said
私と幼なじみの友梨奈は毎日誰もいない教室で放課後1時間だけ喋るというルールをしている。
もちろん私から誘った。
友梨奈は優しいからすぐにOKしてくれた。
私が誘ったのは...友梨奈を恋愛対象で見てるから。
小さい頃、車に轢かれそうになった私を友梨奈が助けてくれた。
最初は幼なじみと思っていたけど年が経つにつれて友梨奈を女の子と見るようになった。
友梨奈は学年一のモテ女。
こんな私が友梨奈に告白できるはずがない。
友梨奈「りーさっ!!」
理佐「うぁ!?」
友梨奈「もうみんないないよ?」
理佐「あ...ほんとだ」
友梨奈「ぼーっとしてたけどどうした?笑」
理佐「べ、別になんもないよ!」
友梨奈「そっか笑、てか前から気になってたんだけどさ理佐って好きな人いるの?」
理佐「えっ...い、いる!よ?」
友梨奈「え、誰!!」
理佐「さぁねー笑」
友梨奈「えー、ちょっと教えてよ笑」
理佐「友梨奈は?いないの?」
友梨奈「私?私は...うん、いるよ」
理佐「えー、意外笑」
い、るんだ...
友梨奈「なにそれ!?ひどくない!?笑」
理佐「ははっ笑」
友梨奈「もう...!てか、今日の授業中元気なかったけどなんかあったの?さっきのも含めて...」
理佐「それは...」
友梨奈が今日授業中、後ろの女子・莉奈と楽しそう喋っているから。それに莉奈も授業中、後ろからペンで友梨奈の制服をつつくし...友梨奈の好きな人は莉奈なのかな...
ってこと、言えるわけないじゃん...
友梨奈を見ると首を傾げてはてなの顔をしていた
理佐「ううん、大丈夫」
友梨奈「ほんと?"幼なじみ"なんだから相談してよ?」
"幼なじみ"、、、か。
理佐「もちろん、分かったよ」
友梨奈「理佐って小さい頃からずっと一人で抱え込んじゃうから心配なんだよ」
理佐「友梨奈...」
友梨奈「だから、なんでもいいから相談して?」
理佐「うん...ありがとう」
?「あれ、2人ともどうしたの?」
ドアの方を向くと莉奈がいた。
友梨奈「莉奈?どうしたの?」
莉奈「私は忘れ物取りに来た!2人は?」
友梨奈「あー、えっと...」
理佐「喋ってるだけ!」
莉奈「へ〜!そうなんだ、なんか意外だね」
友梨奈「どうして?」
莉奈「学校であまり喋ってないじゃん?」
友梨奈「そうだね笑」
莉奈「本当はどういう関係?」
なにその...友梨奈は私のものみたいな言い方...
理佐「幼なじみ」
莉奈「へぇ、そうなんだ!」
理佐「うん、そうだよ」
すると莉奈は微笑んで教室から出ていった。
なんなの、あの子...不思議すぎるよ...
友梨奈「り、理佐!!」
理佐「びっくりした...どうしたの?」
友梨奈「あ、あのさ!この方程式...解いてみて」
友梨奈はノートの無地の紙に書いてある方程式を見せてきた。
理佐「いやっ、私バカだから解けないよ...」
友梨奈「ただ、解くだけじゃないよ」
理佐「え?どういうこと?」
友梨奈「ふふっ笑、明日までね?頑張れ!」
理佐「あ、うん...」
時計を見るとあっという間に1時間が経っていた。
友梨奈「じゃ、帰ろ」
理佐「うん、分かった」
こんな問題...解けるかな...
私は友梨奈と帰っている途中、質問した。
理佐「どうして私に?」
友梨奈「いや、なんとなく...」
理佐「莉奈でも良かったのに...」
友梨奈「なんで莉奈が出てくるの?」
理佐「だって授業中イチャついてるじゃん」
友梨奈「してないし、なに見てるの?」
あっ、やばい...
このままじゃ喧嘩になる...
理佐「動きが大きいから視界に入るの!」
友梨奈「そっか...これから気をつけるね...」
理佐「あ、ごめんね...」
友梨奈「う、ううん...」
空気がきまづい...
理佐「ゆ、友梨奈...」
友梨奈「ん、?」
理佐「さっきの問題...解けなかったからどうするの?」
友梨奈「理佐が解けるまで待つ。」
理佐「え?なんで!?」
友梨奈「だって意味あることだから」
理佐「意味?」
友梨奈「解いたら分かる」
理佐「そっか...」
友梨奈「うん。じゃあ...ばいばい」
理佐「じゃあね」
いつもは笑顔で別れるはずなのに今日は空気が不味かった。