菅井side

あれから2週間が経ち、大会当日となった。



それにしてもこの前の業務スーパーはドキドキして死ぬところだった。


日向テニス競技場で行われるので私はいつも以上にオシャレをし、コンタクトを入れた。



初めてのコンタクトなので怖さ半分嬉しさ半分である。



それにしてもよく見えるな...



よし、そろそろ家出るか。



菅井「行ってきます」



私は誰もいない家を出た。



お母さんは仕事、お父さんは出張。


タイミングがちょうどよい。



それにしても相手は乃木坂高校。大丈夫かな。






私は会場につき、周りに紛れて席に座った。





菅井「やっと着いた〜」


?「早く白石先輩みたいなー、あの美少女!」


?「ね!もう顔が好き」


?「だね、でも欅高校の守屋先輩も可愛いらしいよ」

?「守屋先輩って可愛いよりかっこいいじゃない?」


?「確かに、恋人とかいそうだしね」


?「なんか噂流れてるらしいよ、他校の人と付き合ってるって噂!」


?「まじ!?やばいじゃん!」


?「それな!絶対優しい人じゃん!」




後ろの3人組が大きな声で喋った。



付き合ってる人っているんだ...


でも噂だし、噂!!




あの後、大会が始まり、乃木坂高校の白石先輩と守屋先輩が戦った。結果は惜しくも負け。



あと1点差だったのに...



理佐は乃木坂高校の齋藤先輩と対決し、見事勝った。



やった、!





明日、理佐におめでとうって言いに行こう。




そんなこんなで大会が終わった。



私は守屋先輩を待ち伏せしようと、出口の前で待ち伏せしていた。



来ないな...



すると下を俯いて、足を引きづっているポニーテールの女性がいた。



もしかして守屋先輩...



菅井「守屋先輩?」


守屋先輩は下を俯いて私に気づいてない。


菅井「守屋先輩!」


やっと、上を向いた。


守屋「友香ちゃん...」


守屋先輩が私を見て目を見開いたが、直ぐに下を向いてしまった。


私はなんとか励まそうと、優しい言葉をかけた。



菅井「かっこよかったですよ!」


守屋「え?」


菅井「あと、1点差ですよ?凄いじゃないですか!」


守屋「ありがとう。」


守屋先輩は私を見て微笑んだ。


守屋「今日の友香ちゃん可愛い」



え、?、????


菅井「/////」


守屋「大好きだよ。友香ちゃん」



胸が苦しい。



菅井「じょ、冗談な事言わないでください!/////」



恥ずかしくて後ろを向いたら手を掴まれて視線を独占された。



守屋「本気だよ」


菅井「っ/////」


守屋「ドキドキしてるでしょ?笑」


菅井「し、してません!!/////」


守屋「じゃあもっとドキドキさせてあげる」


菅井「え、?」