菅井side



澤部「ちょっと理佐部活のことで話したいことあるからいいか?」


理佐「はい、大丈夫です」



澤部先生と理佐は保健室から出ていった。



渡辺「じゃあ私ちょっと書類を書かなきゃいけないから守屋さん様子見れる?」


守屋「あ、はい」


渡辺「ありがと、じゃあよろしく」


そう言って渡辺先生も保健室から出ていった。



これ...保健室に二人きり...



守屋「ごめん...ほんとごめん...」


菅井「謝らないでください、大丈夫ですよ」


守屋「1週間前も君と会ったよね」


菅井「そう...ですね」


守屋さんは微笑んで隣のベットに座った。



二人きりって意識するとやばい/////



守屋「菅井友香ちゃんって言うの?」


菅井「っ、はい」


守屋「可愛い名前だね!笑」


もう期待しちゃう...


菅井「あ、ありがとうございます...」


守屋「うん!」




しばらく沈黙が流れる。


沈黙を破ったのは私だ。



菅井「あ、あの!」


守屋「ん?」


菅井「私のことは大丈夫なんで、部活に行ってください」


守屋「いや、やだよ笑」


菅井「へ?」


守屋「友香ちゃんのこと心配だし、さすがに先輩として後輩見捨てるには行かないでしょ?」



名前で呼んでくれた.../////


菅井「でも...」


守屋「ケガさせた私が悪いし、ここにいる」


菅井「でも、もう少しで大会なんですよね?」


守屋「まぁそうだけど」


菅井「行ってください。今年が最後の大会だから...勝って欲しいんです。それで負けたら...私のせいになっちゃう...」


守屋「ふふっ笑」



え、なんかおかしなこと言った???



守屋「友香ちゃん優しいね笑、じゃあさ大会見に来てよ、」


菅井「!!??!?」


守屋「理佐ちゃんもいるから安心でしょ?」


菅井「そ、そうですけど...」


守屋「お願い!!だめ?」


その目で言われると...


菅井「分かりました!」


守屋「え、ほんと?」


菅井「はい!」


守屋「やったー!笑」



守屋先輩は笑った顔がめっちゃ可愛い。


守屋「ねえ、メガネ外してみて?」


菅井「えっ!?」


守屋「いいからっ」



逆らったら嫌われちゃうと思い私は自分のメガネをゆっくり外した。


外すとぼやけるから今守屋先輩がどんな表情しているのか、よく分からない。



守屋「か、可愛い...」


小さい声でなにか聞こえたのは気のせいだろうか


私は急いで付けて守屋先輩は魂が抜けたかのような表情をしていた、


もしかしてそんなに気持ち悪かった、?




ガラガラ


扉が開いた。


理佐「友香大丈夫?」



ナイスタイミング、理佐



菅井「あ、うん!大丈夫!」


理佐「澤部先生から帰らせてって言われたから一緒に帰ろ」


菅井「うん、分かった」


理佐「守屋先輩」



守屋先輩を見るとまださっきの表情をしていた


理佐「守屋先輩?」


何度、理佐が声をかけても返事が返ってこない


理佐「守屋先輩!?!?」


守屋「あっ!ん、?どうした?」


理佐「あ、良かった。あの、これから私と友香帰るので部活頑張ってください」


守屋「じゃあ...私も帰るよ?」


理佐「守屋先輩。友香は私がついてるので、大会に向けていっぱい練習してください」


守屋「...」


理佐「友香、立てる?」



私は頑張って立ち上がろうとした瞬間足から崩れ落ちそうになった。



守屋「おっと...大丈夫だった?」



顔が...近い/////



やばい...心臓破裂しそう../////


守屋「/////」


なんで、守屋先輩の顔が赤いの?



守屋先輩が私から離れた。



理佐「じゃあおんぶするから行こう」



お、お、おんぶ!?!?



なんか子供みたい...まだ子供か...



理佐が私の前でしゃがんだ。



もうこれで行くしかないのか...


守屋先輩を見るとすごく悲しそうな顔をしていた。



どうしたんだろう...



理佐「友香?」


菅井「あ、ごめんね。ありがとう」



私は理佐の背中に乗った。



菅井「重くない?」


理佐「大丈夫、軽いから」


菅井「良かった」


理佐「守屋先輩、部活頑張ってくださいね」



理佐はそう言って守屋先輩の目を見た。


さっきまでの笑顔...どこいっちゃったの...


守屋「気をつけて帰ってね...」


やっぱり元気ない...


理佐「じゃあ失礼します」



理佐は保健室の扉を開けて守屋先輩にお辞儀をしながら閉めた。