理佐side



理佐「由依のこと好きなの?」


私が言いながら平手の方を向いた


平手「好きですよ、理佐先輩より想いは強いです」


まさかの即答だった...


理佐「それはどうかな?私は平手が来る前から由依のこと好きだけど」


平手「私の方が好きです、絶対」


理佐「もう平和に行こうよ笑」


平手「そうですね、すいません笑」


理佐「平手ってさ前に私にめっちゃ抱きついてきたよね笑」


平手「や、やめてくださいよ笑」


理佐「なになにー?笑」


平手「それは!ちょっと甘やかして欲しかったんです!」 


理佐「いいよ?今も甘やかそっか?笑」


平手「大丈夫です笑」


理佐「平手、かっこよかったよ、朝」


平手「小さな命奪われるにはいきませんので」


理佐「あれは由依が車に轢かれそうになってたから腕を引っ張っただけだから」


平手「そうですか、」


理佐「由依は渡さないから」


平手「私もですよ、由依先輩は誰にも渡したくありません」




理佐「じゃあ、私ここだから」


平手「はい、気をつけて帰ってくださいね」


理佐「うん、ありがとう」







私はいつもと違う道を通った。



何故なら平手と嫌な雰囲気になるのはとても嫌だから。




私が由依を好きになったきっかけを言ったら誰もが笑うだろう。



だって…少女漫画の定番だから




ーーー

私が2年の頃、学校の図書室へ行った。

その日はとても強い雨が降っていて嫌な気分にもなりかけていた。


本棚の前を通ると面白そうな本があったので本を取ろうとした。


取ろうとしたら他の人の手が重なってしまった。


理佐「あっ」


横を見ると、目が大きくて髪の毛がサラサラな女の子が私の方を見てた。


私はその女の子に恋をした瞬間だった。


先輩なのか後輩なのか確認しようと上履きの色を見ると1年生の色、黄色だった。


後輩か...



理佐「ご、ごめんね!いいよ、譲る」


由依「あ、いや大丈夫です!先輩なのでここは私が1歩下がります!」


理佐「じゃあ...読み終わったら渡しに行く。名前なんて言うの?」


由依「1年4組の小林由依です!」


理佐「っ...由依ちゃんか...よろしく!」


由依「よろしくお願いします」



お辞儀をしながら髪を耳にかける仕草が私はドキドキした。



やばい...かわいい...



その日は雨で憂鬱だったが由依に会ってから最高の思い出の日となった。



ーーー




こんな少女漫画みたいな出会い現実でもあったんだ。