人気者で甘えん坊の平手ちゃん。
ドSでモデル体型の理佐先輩。
私はこの2人にこの前告白をされた。
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平手「由依先輩っ!好きです」
由依「へ?」
平手「私...由依先輩の笑顔が好きです。笑顔の他にも、誰でも優しいところ、由依先輩の全てが好きなんです。私...頼りになる人になるから、付き合ってください」
由依「えっと...ちょっと時間貰える?」
平手「はい、いくらでも待ちます」
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理佐「由依のこと守りたい」
由依「理佐先輩?」
理佐「由依が好き、生涯もずっと側にいて」
由依「理佐先輩、少し考えさせて貰えますか?」
理佐「もちろん」
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告白されてから周りが変わった気がする。
例えば部活であんなに仲良かった平手ちゃんと理佐先輩が距離置いている事とかある。
平手「先輩〜!一緒に帰りたいです」
由依「でも私歩きだよ?」
平手「じゃあ、一緒に乗りましょう!」
由依「え?」
平手「行きますよっ!」
平手ちゃんは私の手を取り自転車に乗った。
平手「バック籠に入れるので貸してください!」
由依「え、いいの?」
平手「入れさせてください」
由依「ありがと」
平手「全然大丈夫です!じゃあお腹に掴まってください!」
由依「わ、分かった」
ぎゅ
私はゆっくり平手ちゃんのお腹に掴まった
平手「じゃあ出発進ー行!」
今日は風が強いため髪型がぐしゃぐしゃだ。
私は理佐先輩が見ているのを気づかなかった
学校の門の近くにあるいちょう並木の道が好きだ。
平手「私...この道好きなんです」
由依「え?」
平手「この道、なんでも気持ちとか洗い流してくれるって言うか、私の大好きな場所です」
由依「その気持ち分かるかも」
平手「ほんとですか?」
由依「うん、初めてこの学校に来たとき緊張してたんだ。だけどこのいちょうみたら何か感じたんだよね」
平手「そうなんですね、じゃあ意気投合ですね?笑」
由依「んふふ笑、そうみたいだね」
平手「家まで送っていきます」
由依「え、いいよ〜」
平手「嫌なんです」
由依「何が嫌なの?」
平手「由依先輩が何されるか分からないからです」
ドキ
何この気持ち...
平手「由依先輩?」
由依「あ、ん?」
平手「大丈夫ですか?」
由依「え?」
平手「何回話しかけても返事ないので...」
由依「あ、ごめん、どうした?」
平手「お家、どこですか?」
由依「あ、えっと日向公園曲がったとこ」
平手「分かりました、じゃあ飛ばしますね?」
由依「え?ちょっと待って、ちょっと!!!」
平手ちゃんは私の返事を躊躇なく無視をしさっきよりもっと漕いで飛ばした。
平手「あー、涼しい!!」
由依「平手ちゃん急に飛ばさないでよ...」
平手「だってからかってみたかったんです笑」
由依「ばか...」
平手「あはは笑、由依先輩面白ーい笑」
由依「遊ばないでよ!」
平手「すいません笑」
由依「どうせ、告白も遊びなんでしょ?」
平手「なんで勝手に決めつけるんですか」
平手ちゃんの声が低くなった。
平手「私は本気ですよ。ずっと由依先輩のことが好きだったんです。可愛くて優しい由依先輩は誰にも渡したくありません」
ドキドキ
だから何なの、、この気持ち...
平手「さっきから私...何言ってんだ」
由依「ありがとう、でもなんで私を選んだの?」
平手「由依先輩だから」
由依「え?」
平手「由依先輩だから好きになったんです。」
由依「/////」
平手「お家この辺ですか?」
由依「あ、うん!ここでいいよ!」
平手「分かりました、バック重たいですね笑」
平手ちゃんはそう言ってバックを返した。
由依「教科書とか辞書とか入ってる」
私は自転車から降り平手ちゃんの横へ回った。
平手「優等生ですね、私てっきりファンレターかと思いました笑」
由依「はぁ?笑笑、私全然人気じゃないよ?笑」
平手「人気ですよ、私のクラスの人とか由依先輩可愛いとか言ってますよ、彼女にしたいとか告白したいとか色々なセリフがあちらこちら飛んできます笑」
由依「それほんと?笑、平手ちゃんの方が人気だよ笑、だって毎回毎回全校生徒がキャーキャー言ってるんだもん笑、平手ちゃんのファンがこの光景みたらどう思うかな笑、私に嫉妬するかな?笑」
平手「私はもうみんなに嫉妬してますけどね」
由依「え?」
平手「毎日みんなが由依先輩のこと言ってて心が痛くなるんです。その度に嫉妬がすごくて...可愛い由依先輩を独り占めしたいんです、、もう...私のものになっちゃえば良いのに...」
ドキドキ
やばい...全身が熱い。
平手ちゃんは自分にしか聞こえない声で最後のセリフ言ったかもしれないけど私の耳にはちゃんと届いた。
由依「ありがとう、友梨奈ちゃん」
平手「っ//////////、急に下の名前で呼ぶの辞めてくださいって/////」
顔が真っ赤で必死に隠してる友梨奈ちゃんが可愛い。
?「あら、由依?」
私は見覚えがある声がし、後ろを向いた。
由依「お母さん!?」
タイミング...最悪...
お母さん「彼氏?」
由依「か、彼氏!?!?」
彼氏は友梨奈ちゃんのことを言っているんだろう
平手「あ、初めまして。私平手友梨奈と申します!由依先輩は私の先輩です!」
お母さん「えっ!?女の子!?」
由依「そうだよ!ボーイッシュ!」
お母さん「へぇ、そうなのね〜、顔がイケメンだわ〜」
平手「あっ、ありがとうございます笑」
お母さん「由依、付き合えば?」
由依「!?!?!」
平手「あ!じゃあ私このあと予定あるのでここで失礼します!」
そう言って友梨奈ちゃんは帰った。
逃げたな...
私はあの後お母さんにすごく質問されたけど全部否定した。