当たり前だけれど、離婚すると理由をよく聞かれる。

離婚してすぐは、それがとても疲れた。

説明が難しいのだ。

性格の不一致や、価値観の違いというよくある答えでごまかす時もある。

でも、よく考えたら性格や価値観なんて違って当たり前。

コミュニケーションの下手さを棚に上げた回答なのだと専門家に言われた。


結婚したての頃、

私の頭の中は夫の不可解な行動で「?」だらけだった。

いけないわけではないが「なぜ?」と思うことが多すぎた。

それで愚痴をこぼそうものなら周りから言われる言葉は、

「男の人ってそんなもんですよ」とか、「○○してくれるだけいいじゃない。うちなんて・・・」

そういわれる度にモヤモヤとしていた、何か言われたそれとは違う事のような気がして。

でも夫との毎日に疲弊していた私はそれ以上言及する元気がなかった。

自分でもよくわからないことをほかの人にわかってもらえるよう説明する能力もなかった。


不思議な違和感と、新婚なのに楽しくない生活が陰りを見せ始めたころ、

夫の東京研修が始まり、これからのことやお互いのことを客観的に考えてこれからどうしていくのか考えてほしいと手紙を渡して見送った。