唐長カード

光琳大波──琳派の波は、なぜこうも郷愁をかき立てるのか。

水が原始そのもので、
自分がここから生まれたと思うからかもしれない。
京都の寺院にふらりと迷い込み、
宇宙を抱き込むような枯山水の庭園を目前にして、
いつも脳裏に浮かぶのはこの琳派の波だ。
極限にまでシンプルな様式を見せる普遍のデザイン。

その波を和紙に写し取る。
唐長の手にかかれば、心は広大な海へ連れて行かれてしまうのだ。
100×147mmのサイズを手にしたとたん、無限に四方へ、天地へと広がる海へ、
そして古くは琳派の絵師らも眺めたであろう、まだ見ぬ彼方の海へ。
このダイナミズムこそが、白洲正子ら文化人をも魅了した唐長の実力か。

桂離宮、御所、二条城の襖にも唐長の唐紙が使われている。
唐紙とは、板木(朴の板に文様を彫ったもの)に
雲母(キラ)や顔料をのせ、和紙に手摺したもの。
これを昔ながらの製法でつくり続けるのは、
日本でもただ1軒、唐長のみで、現在は11代目である。

写真上は、春の海にきらめく陽光を
写真下は和のクリスマスを想起させる。
それもまた幻想だ。自由に楽しみたい2枚のポストカード。

ああ、それにしても。
本当は、暗がりに白熱電球の灯りで撮影すべきだった。


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ポストカード:価格 @500yen(税込)
商品+長3封筒の重さ(便箋、包装なし):12g

買った場所:「唐長」四条烏丸店
       京都市下京区烏丸通四条下ル
       古今烏丸内(火曜定休)
       url: http://www.karacho.co.jp/contents/shijyo02/omise.html


*重さはあくまで目安。色上質の一般的な長3封筒(5g)に入れて計測。
*価格は購入当時のもの。

*書き物やインテリアだけではない。
唐長の文様は、現代のショコラティエやワイナリーの創作意欲をかき立てる。

・ショコラブティック「レクラ」
→ http://www.rihga.co.jp/osaka/leclat/chocolate.html#karacho

・「サントネージュ」の限定ワインに使われたラベル
→ http://www.karacho.co.jp/wine/index.html





スタビロボス、スワンシャープナー

丸い軸の蛍光マーカーを使う時
平たい面でちゃんと線が引けるよう
ペン先を確認しなくてはいけない。

しかし、この平面ボディを持つスタビロの蛍光マーカーに
それは無用だ。

持つだけであっさりと、正しいマーキングがかなう。
しかも、太い平軸の頼もしいボディのペン先は
先端に向ってエベレストのように形成され
文字を読むにも、視界を妨げない。

何を今さらと思われるだろうが、
1971年に世界で初めての蛍光マーカーである
「スタビロボス」を発売した同社のこだわりだ。

4代目、グンター・スワン・ハウザー氏は
学生がフェルトペンでテキストにマーキングしているのを見て
この蛍光マーカーを思いついたという。

握りやすさに、こだわった。

粘土であれこれとデザインを思案するデザイナーが
ある時丸い軸をギュッと握りつぶす。
その形を、ハウザー氏がいたく気に入ったという。

偶然の産物───
確か日本の柿の種にも、似た話があった。
永く愛されていく、もののかたちというものは、
そうして天啓のように降りてくるものなのか。

ただひたすらにラインを引く。
そのためだけに開発された蛍光マーカーは
瞬く間に世界の文房具界を驚かせた。
間違いなく、世界No.1のマーカーである。

もうひとつ。

創業者スワン・ハウザー氏の名にちなんで付けられた
白鳥(スワン)のロゴマーク。
これがそのままシャープナーになったものがある。

このスワンは、机の上で泳がせるだけでうれしくなるだろう。

例え、普段鉛筆を使わず、
キーボードをステーショナリーとする人でも
スワンを一羽、デスクに泳がせておくといい。
手のひらに乗る小さなスワンを見つめるだけで
湖のように豊かな
スタビロ社の発想の源泉にふれることができるだろう。

そして、やがて可憐なスワンの実力を試したくなり、
きっとこう思うのだ。
「やっぱり、鉛筆を買いに行こう」と。

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スタビロ社の蛍光マーカー「スタビロボス」:価格 @147yen(税込)
スタビロ社の「スワンシャープナー」:価格 @252yen(税込)
商品(「スタビロボス2本」「スワンシャープナー1個」)+長3封筒の重さ(便箋、包装なし):50g

買った場所:「アクタス 京都店」
       京都市下京区烏丸通四条下ル
       古今烏丸内
       http://www.coconkarasuma.com/guide_actus.html

なお、通販のアスクルでも扱われている(08年2月現在)
       4本セット 630円、6本セット945円
       アスクルの「スタビロ」取り扱いページ


*重さはあくまで目安。色上質の一般的な長3封筒(5g)に入れて計測。
*価格は購入当時のもの
リスンのお香

「リスン」は、京都の老舗、お香の松栄堂によるアンテナショップ。
四条烏丸下ル、ビル「古今烏丸」の1F奥に足を踏み入れると
ダウンライトの中にたゆたう
美しい香りが静かに迎えてくれる。

シンプルな黒のケースから、金の台紙をスライドさせると
ベーシックな11のインセンスが現われる。
一つ一つに、名前が書かれている。
11の、香りの物語。
店頭で好きなインセンスを選んで入れてもらうこともできる。

インセンスが郵送中に折れはしないかと一瞬気になるが
「折れてたよ」という話は、今のところ
これまでお送りした方からは聞かない。
薄く瀟酒ながらも、しっかりと頼もしい台紙に守られているせいか。

台紙は、香立てとして使うこともできるので
封を開けた方がすぐに香りを楽しめるのもいい。


【ベーシックな11のインセンス】
・HIT MY SOUL
・SPARKLING SUMMER
・SHOWERING SPRING
・SWING YOUR HEART
・AUTUMN TWILIGHT
・PASSING BY A LADY
・CATCH YOUR BEAT
・AMONG STARS
・SOUND ON WAVE
・CRYSTAL WINTER
・MORNING BREEZE

リスンのお香 リスンのお香

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ベーシックな11のインセンス:価格 525yen(税込)
商品+長3封筒の重さ(便箋、包装なし):23g

買った場所:「リスン」
       京都市下京区烏丸通四条下ル
       古今烏丸内
       http://www.coconkarasuma.com/guide_lisn.html


*重さはあくまで目安。色上質の一般的な長3封筒(5g)に入れて計測。
*価格は購入当時のもの