この時期美味しいアイスクリーム。
現在のアイスクリームの原型は16世紀中ごろ、フィレンツェで生まれたらしい。
フランスのアンリ2世に嫁いだメディチ家の カテリーナ・デ・メディチが、菓子職人とともにフランスに持ち込んだとも。
もっと大昔、
アレキサンダー大王さんとか、ジュリアスシーザー君とかが、真夏に手下に山から万年雪を取ってこさせて、果汁や蜜なんかを混ぜて食べてた、というような伝説も。
日本では仁徳帝の四世紀後半に、氷を貯える「氷室」が用意されていたということ。高貴な人々は夏に冷たい氷を食べていたようで。
とにかく、「真夏に氷点下のものを食べる」というのは、王様とか大金持ちにしか許されないとんでもない贅沢だったのだろう。
それが今では、小さな子供のおやつである。
暑い夏に冷たいものを食べたい、という素直な欲望が、いろんな技術革新を惹起して、
王様の贅沢品を庶民の子供のおやつにまで引き下げたんだと思う。
良いことです。みんなの努力のたまもの。
こういう、「技術の進歩」にとって、一番の推進力は人の欲望。
では、人間の究極の欲望ってなんかなー?と考えてみると、やはり「死なずに長生きすること」なのでは?
昔から、王様や皇帝は、美食やハーレム暮らしの虚しさの先に、必ず「不老不死」を夢見て、
長生きのため、訳の分からん物食べたり飲んだり、
不死の叶わぬを知って、自分のミイラを作ったり、諦観して坊さんになったり、神様になったり、馬鹿でかい墓を作ったりして、
結局は、奴隷と同じ死後の世界へと入っていったわけで。
何とかして病魔を退けたい、という欲望こそ、医学やら薬学やらの発展をもたらしたんだと思う。
良いこと、なんだろうね、きっと。それは認める。
ただやっぱり、この21世紀の今でも、多くの子供が餓死したり、先進国では簡単に治せる病気で亡くなったりしている。
医学がおまじないで、薬学がその土地の薬草だった昔、たぶん王様も庶民も、アジア人もヨーロッパ人もアフリカ人も、
だいたい、同じくらいの寿命でちゃんと死んでたんやないかなー。
それが良いとは言わない。幼く若く死ぬるは最悪の一つ。
ただ、現代医学の進歩がもたらす福音が、地球上で非常に偏っている。
先進国と途上国。
はたまた、世界一の医学先進国アメリカ、
原則的に公的医療保険のない米国では、安い保険料の保険会社の保険商品にしか入ってなかったら、
いざ大病になっても、治療費の限度額のため、最新の医療は受けられなかったりする。
世界一の医療先進国は、世界一の格差大国。地獄の沙汰も金次第、みたいな。
それも、きっと最悪の一つ。
「あー、医学の進歩の恩恵たっぷりの、平等な日本にいて良かった。」
と思ってる方、甘いです。
今でも、世界中で、ものすごい勢いで医学の研究は進んでいて、
ものすごーーくお金がつぎ込まれて、
これから誕生する技術や、薬品が、とてもとても庶民の手のでない価格で販売されることになるかもしれず、
庶民には、手の届かないものになるかも。
今ある、国民保険、社会保険といった制度も、
少なくともアメリカからみたら、異質らしく、
自己反省より他者批判を是とするお国柄だから、
健康保険を国が牛耳ってるのは、インチキだ!!アメリカでは民間でやってるのに!!日本政府、民業圧迫やめろ!
と、アメリカの保険会社とアメリカ政府は怒ってる。
彼らの信じる平等は、「経済力に応じた平等」
「貧しい人と大金持ちが同じ医療を受ける平等」を掲げる社会は、
彼ら米国企業には不公平な歪んだ社会。
そう、考え方の違いです。でも、そういう違いを認めず、アメリカの道徳を押しつける欲望が、
そして、その独善的道徳を世界中に進めていこうって欲望が、
TPPです。
アイスクリームの欲望、可愛いもんですよね。
なが.
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