高校生の夏から、我が家では休みの前の日は飲酒解禁だったような気がする。
父親が晩酌で飲んでいるビールをちょっと失敬しても怒られなくなった。
いや、怒られたけど、子供が酒飲むな、というのではなく、
「明日は塾も学校休みか?じゃあ飲むなら人の取らずに、自分でもう一本持ってきなさい。」というものだった。
もう一本といっても、その頃はまだあまり350ml缶ビールが普及してなく、633mlの瓶ビールを酒屋さんに配達してもらっていた。だから、「もう1本」となると、高校1年生が口にするには少し量が多かった。
酔ってきて飲み残すと「なんだだらしない奴だな、これくらいのアルコールで」と、やはり怒られた。「飲んでばかりじゃなく、おかず食べながらゆっくり飲め」
たぶん、父親は嬉しかったんだと思う。休みの前の晩に、自分より背が高くなった息子と一緒にあれこれ話しながらビール飲むのが。
初めて父親と飲みに行ったのは、高校2年の夏休み。母と大学生の姉は、確か2人で神戸かどこか旅行に行ってて。
その日、一学期に受けた英検2級の合格通知が来たのを克明に覚えてるなー。ハガキにpassedって印刷してあった。
英検受かってたよ、と父に言うと、ニコリともせず、「そうか?じゃ何でも食わせてやる」と。
今はない、中洲の城山観光ホテルの鉄板焼きに連れて行ってもらって、
ガーリックとブランデーのフランベで焼いたステーキ食べて、初めて外で酒飲んで、
飯のあと、中洲のスナックに連れて行ってもらって、
スナックのママさんは、父が若い頃働いてた職場の女性。
カウンターの隣に座った僕のことはすっかり忘れて、自宅では見せたことのないにこやかな笑顔の父を見ながら、
綺麗なお姉さんが作ってくれる水割りを飲んでるうち、完全に出来上がってしまい、
今は全くそんなことないのだか、当時は酔うと笑い上戸で、意味なくゲラゲラ笑い出してしまい、、、
帰りのタクシーの中でもずーっとゲラゲラ笑って、父から「いい加減にしろ!」と怒鳴られた。
7年前に急死した父の、良い思い出です。
今、娘は中学1年。高校生2年になったらカッコいいホテルのバーに連れてってやると約束してます。楽しみにしてるみたいです。
たぶん、僕の方が100倍楽しみにしてます(^_^)ゞ
なが.
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