夜のルールpart3 | 名越稔洋オフィシャルブログ「とりあえず乾杯デショ。」by Ameba

夜のルールpart3

では好評につき(?)銀座の話、夏休みスペシャルを最後にもう少し。
長文です。

番外編で永久指名制について書きましたが、それが更に深く理解できるように、
今回はホステスの給与システムの話をします。
まずはキャバクラの本指名と場内指名の違いをおさらいしましょう。

本指名は店に入る前に入り口で宣言します。すると本指名された女の子には店毎で本人と取り決めた割合で給与バックが発生します。
場内指名は読んで字のごとく店内で宣言するのが基本です。
女の子には場内指名料のみが手に入ります。基本的には数千円です。

つまり本指名と場内指名では客にとっては女の子を席に呼ぶ申し入れには変わりませんが、女の子からすれば有り難みが断然違います。
女の子がよく「私のお客さん」と表現するのは「私を本指名してくれているお客さん」の意味です。
でも場内指名は女の子に給与バックが入らないから気合い入らないからしても意味ないって?
まぁ露骨に区別する女の子も中には居ますが、
一般的には場内指名→気に入る→また場内する→やはりイイ→本指名と言う流れが多いですから、女の子はそれが後々の大きな種蒔きだと信じて頑張るのがほとんどです。
でもそれを種蒔きの段階だと考えずに場内の段階でしつこく迫る客も多いようですが、そりゃ無理です。

で、気になる給与バックですがホステスの給与はおおよそ以下に大別されます。
・時給制
・時給+歩合制
・売り上げ制
時給制は読んで字のごとく。働いた時間だけ給与が出る。アルバイトと同じ。場内指名料はもらえるが本指名してもらっても本人にはバックは無い。
時給+歩合は時間は働いた時間だけ給与がもらえ、加えて本指名されたら一定の割合で本人にバックがきます。
例えばその女の子が時給4000円だとして5時間働くと2万円。更に店との取り決めで本指名してくれる客のお会計の2割りがバックになるとしたら、その日、自分を本指名してくれる客が二組来て、それぞれ4万と6万使ってくれたら、8千円と1万2千円が彼女に入り、時給と足してその日彼女は4万円の日給になるということ。ね?本指名はでかいでしょ?
で、最後に売り上げ制。
クラブのホステスは基本、これが多いです。キャバクラでも高い人気で安定してる女の子も採用してる子も居ます。
これは完全に自分のお客さんの売り上げバックのみで給与が決まるシステムです。
まず月に30万円とか、店と最低保証金を取り決めます。そして、例えばお客さんからの売り上げバックを30%と決め、実際にお客さんが来て使ったお金の30%をカウントして30万円以上の飲み代が発生したら、そこから給与がどんどん上積みされるシステムです。
でも、昔ながらの本物のクラブのホステスは本当の意味での完全売り上げ制。最低保証金なんて無し。
その代わりバックが50%とか、割合がデカい。でも、誰もお客さんが来なければ給与は完全にゼロ。
ある意味、昔ながらのホステスは店に雇われているのではなく、店の敷地を借りて個人事業をしているようなもの。
逆に言えば自分の売り上げ以外はショバ代を店へ払ってる感覚です。
でもこのシステムはベースに永久指名制があるからこそ、成り立っている訳でもあります。

でも最近は若い子で最低保証金無しの完全売り上げの人は聞かなくなりました。

そしてバックの割合も給与のシステムも、極端な話、星の数ほどあるみたいです。

つまり個人単位にかなりカスタマイズしてくれることで女の子が働きやすくしてるみたいですね。

時代の流れですな。