タバコ

俺はタバコを吸います。

実は俺にとってクリエイティブな仕事をするうえで、昔からタバコは大事なアイテムだったりします。

そして俺は最近、ドラマ性の強い作品を多く作っています。

ドラマを作るとき、俺は色んなことを考えます。まず最も大切にしてるのは「何を伝えたいか？」を、定めることです。

それが決まれば次に、その伝えたい何かを「ゲームとしてどうやって伝えるか？」を考えます。

で、その段階でシナリオやキャラクターのアウトラインを考えます。もちろん、より多くの人に理解してもらえる設定も同時に。

で、そのようにしながら、龍の世界と桐生も生まれました。

同時にタバコを吸う設定も。

ちなみに桐生はアウトローな存在です。

だから桐生は喧嘩をよくします。
でも売られた喧嘩とはいえ、喧嘩は傷害につながります。
そして桐生はタバコも大好きです。
でも今やタバコは様々な社会問題の起点にもなっています。

しかし俺はそんな設定を大事にして、物語を考えました。
一生懸命考えました。

確かにどこでもタバコを吸う行動設定自体が如何なものかというご意見も理解できます。

でもアウトローで、喧嘩も強く、タバコも大好きな主人公であるという前提だからこそ出来上がった物語である。という事実を一番よく理解している自分としては、それらの設定は決してなんとなくで決めたものではなく、必然でした。

そして何かを作るとき、俺は伝えたい何かの綺麗な部分だけを取り上げて、ドラマを作ることはできませんでした。
自分も血の通った人間として「思い入れ」という愛情をもってモノ作りに臨む以上、自分にウソはつけません。

だから素直に、自分に正直に改めて言います。

俺にとって龍のすべての設定は必然です。
でも俺が伝えたかったものは、決して路上喫煙の素晴らしさではありません。
それだけは分かって下さい。

このメッセージがキチンとした返答になっているかどうかわかりません。が、少しでもご理解につながっていただけたら幸いです。

これからもよろしくお願いします。