奈良県五條市が舞台の映画『ひと夏のファンタジア』を見に、シネ・ヌーヴォへ行ってきました。

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シネ・ヌーヴォは大きな映画館とは違って、アートの息遣いが感じられるようなミニシアターです。
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この映画は、韓国でインディーズ映画としては異例の大ヒットしたあと日本へ上陸。

この映画は二部構成になっていて、
一部は韓国の映画監督が五條市へやってきていろんな人と会い映画の構想を練るというシーン、

二部は韓国から五條へとやってきた女性を地元の男性が案内し、恋に落ちるというストーリー。

2人のやり取りが映画だということを忘れるほどナチュラルで、つい誰かの人生を覗き見ているような不思議な感覚へと引き込まれます。

細かいところまで作り込んで行くのではなく、その場の流れや即興性を生かす手法が独特の浮遊感を生んでいました。

監督は韓国人の方ですが、河瀬直美監督がプロデュースしていると聞いて納得。

奈良の、時の流れから取り残されたような、それでいて不変のものを内在しているような空気感をしっかり捉えていました。

計算され尽くした予定調和的映画に食傷気味の人にはオススメです。