先日母がいきなり


nadsad(仮名)、あなたいつも白いの飲んでるわよね


と、言い出しました。


白いの? 何の話?


ララァかお前は。
オレはララァほど賢くないのよお母さん。



よくよく問い質したところ、アーモンドミルクのことだったらしい。
そういえば、ヤツはテレビショッピングでこんなものを買っていました。




もともとテレビで別々に、ターメリック(ウコン)とアーモンドミルクが、それぞれ身体に良い、という情報を観たんだそうですよ。



彼女としては、このゴールデンミルクというヘルシーな粉末を、アーモンドミルクで割って飲みたいらしい。
そうですか。
コンビニでも売ってるよ。
買ってくればいいんじゃね?


あなたこないだ作ってたじゃない。
アーモンドミルクは市販のはヘンなのが入ってるって行ってたわよ(テレビが)。


…そうですね。作りました。
良く覚えてたな。
ツレが乳糖不耐性なのでたまに作りはするんですよね。
でもさ。
あのとき飲むと言うから飲ませたらマズいと言ってなかったか?



作り置きのアーモンドミルクも少なくなってたのと、
母と言い合うのも面倒だったので、今日作ってみました。
娘は所詮、奴隷か召使い。ええ。


2リットルくらいたんまり作ってみました。



ググればアーモンドミルクのレシピなんて凡百出てきますが、個人的に注意事項もあるので、レシピ記載しときます。


■材料
・生アーモンド もしくは好みの生ナッツや生シード
・ミネラルウォーター
※ナッツと水は同量
・浸水用の水
・良質の塩ひとつまみ
・好みでデーツやメープル、アガペシロップなどの甘味
※砂糖は使用NG


■必要な道具
ミキサー
漉し用のガーゼか布巾など
ザル
ボウル


■材料について
アーモンドはを用意してください。
味付きやフライなんざもってのほか。ローストしたものもダメです。
アーモンドに限らず、取り入れたいナッツの酵素は生にしか存在しません。


できればオーガニックのものを。
アメリカ産と、イタリア・スペイン産が主ですが、イタリア・スペイン産のマルコナのほうが皮が剥き易いです笑



■準備
ナッツをボウルなどに入れ、ミネラルウォーター、もしくは塩素などを除去した水道水をたっぷり注ぎ、浸水させます。
浸水させる時間はナッツによって異なります。後述。

理由は4つ。


1.酵素抑制物質を中和させるため。
生のナッツには酵素抑制物質があり、これが存在したままだと、せっかくの生ナッツの酵素を体内に取り入れにくくなるためです。

2.フィチン酸を減らすため。
ナッツや豆類には、カルシウム、鉄分、亜鉛、マグネシウムといった、ミネラルの吸収を阻害するフィチン酸が含まれます。この値を減らし、大切なミネラルを吸収し易くします。

3.タンニンを減らすため。
ナッツや豆類には、タンパク質、炭水化物、セルロースの消化を悪くするタンニンが含まれているものがあります。
アーモンドやカシューナッツの皮に、タンニンが含まれます。これを減らします。

4.栄養価を増やすため。
水に浸すことで発芽のプロセスが発生し、ナッツに含まれるビタミンB、ビタミンC、カロチンが増加します。

ナッツによって、浸水させる時間は異なります。



個人的にはアーモンドおすすめ。
ビタミンEが豊富だし、何よりクセがない。


次はカシューナッツ。
アーモンドより甘味はあるけど、脂質も高い。
飲みやすさと浸水時間の手軽さを考えると、カシューナッツに軍配が上がります。


あとはブラジルナッツかなあ。
でもなかなか入手が難しいっすよね。


カロリーからすると、低い順に
アーモンド>カシューナッツ>ブラジルナッツ
あとは好みです。


ヘンプシード、ココナッツはクセがあります。でも、これらが手に入り易いなら、ココアやフルーツを混ぜてクセを無くすのがおすすめ。 


個人的には苺、ブルーベリー、無糖ココアとかを混ぜると、気にならずに飲めるかと。


ここは本当に好みなので、ご自身でお試しください。
生がいい! と主張してますが、価格高いし栄養価とかどーでもいいよ! というのであれば、マジどーでもいいです。
ローストでも香ばしくて美味しいですよ♪


タンパク質というと動物性がメインですが、ナッツや豆腐は肉に負けず劣らず栄養価が取れます。お試しあれ。



■作り方

1. 使うナッツを、表の通りに浸水させる。
要するに、たっぷりの水にナッツ浸して置いといてください。
どんなナッツでも、最低6時間置いとけば大丈夫。

2. 浸水させ、ふやけたら、出来れば皮を剥く。浸水させていれば、500gは1時間弱で剥けます。

3. ナッツもしくはシードと、同量のミネラルウォーターをミキサーに入れ、2~3分を目処に攪拌する。

4. ナッツバック、もしくはガーゼで3を漉す。

5. 出来ればキチンと消毒した容器にナッツミルクを移す。

保存期間は夏なら4-5日、冬なら1週間は保つかと。
必ず冷暗所(要は冷蔵庫レベル)に保管し、最大1週間以内に飲みきること。

甘味が欲しい場合、デーツで甘さを付けたいなら3の段階でデーツと一緒に攪拌してください。

メープルやアガペで甘味を付ける場合は、3もしくは4の漉したあとで、好みの甘味を混ぜ、かき混ぜれば大丈夫です。


塩ひとつまみは、保存性を少しでも高めるのと、甘味を引き立たせるために入れるってことです。
スイカに塩を振るのと同じですね。


以上は、下記書籍を参考にしています。



当初マズいと絶讃低評価だったアーモンドミルクですが、今日帰ったらボトル2本のうち、1本の半分以上が無くなっていました。


奴らどんだけテレビの権威に弱いのだろうか。


まあいいんですけどね。
作った甲斐はあろうというもの。
また作れ! と言われたら、材料費は貰おうと思った次第。