夫との話し合いをしていたとき、はじめて無料の弁護士相談にも出向いてみた。
いわゆる大手の弁護士事務所で、
ネットで離婚と検索すればすぐ出てくるようなところ。
調停を申し立てた経緯や財産分与の考え方、私に不利益がないかどうか、
夫の債務状況など話を聞いていただいた。
弁護士 「900万円任意整理できるんですか？」
私 「やはり難しいのでしょうか？」
弁護士 「年収にもよりますけど…5年で返せるんですかね。」
私だってそう思ったのだから、弁護士だってそう思うだろう。
それなのに夫が最初に依頼した弁護士は任意整理すると
言っていたらしいから不思議だった。
そして、それを疑うことなく信じている夫の馬鹿さ加減にあきれていた。
とりあえず私が考えている何パターンかの財産分与方法について、
過剰分与が指摘されるようなケースに当たらないかだけは確認した。
分与後、家を差し押さえられたりでもしたら目も当てられないからだ。
それだけは心配なさそうだったので、ホッとした。
1時間の無料相談の最後にきっちり弁護士事務所の料金体系を説明された。
着手金がいくらで、成功報酬がいくらで…。
今そんな話されても全然頭に入ってこなかった。
弁護士の探し方って本当に難しいと感じた。
決して悪い弁護士ではなかったし、話はきちんと聞いて回答はしてくれた。
でも何かあったとき、この人にお金を払って依頼したいとは全く思わなかった。
こちらの心が不安でたまらない時に、あまりにも冷静沈着に淡々と法律論を
語られても全然安心感が得られなかった。
大手事務所の弁護士もサラリーマンだ。
給料をもらえる仕事をこなしているだけのように感じてしまった。
安くない着手金を払うのに…。
私が今求めているのは、私の味方になって心境に寄り添いながらも、
必要な時に専門家として冷静に判断してくれるような弁護士だと感じた。
やっぱり自分で頑張って調停をしてみよう。
そう決心した。
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