小説投稿サイトで、稀有な才能を持つ作家を発見!! 見つけたのは、文芸誌の編集者・森藤東護。この作者にもっと書かせたい――惚れ込む東護だが、著者のマサトは、心温まる作風とは違い横柄な態度で書く予定はないと告げる。どうにか口説き執筆を約束させるが、その直後、なぜか大ベストセラー作家・柳瀬優から担当編集の指名が!! 戸惑いつつ柳瀬を訪ねるが、その顔はマサトと瓜二つで!?
マサト・作家×東護・編集者
柳瀬優・ベストセラー作家×東護・編集者
楠田雅紀先生
2018年7月
キャラ文庫
なぜ
なぜこうなっているのか?
緊迫感がある導入
はじめの出だしから
うーーん?
これどんな展開になるの?
…それはそれはお見事な伏線が張ってありました
なのでこれはできるだけネタバレしないように書きたいと思います
あらすじ読んでも肝心なところは書いていません
皆さんが挙げられているレビューは読んでいませんでしたが(比較亭早い段階で購入していたため)
今日よんでみたら
ネタバレ読まない方がよかったーーと書いてある方が多かったので…
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そう、高校の時一番初めに
「自我同一性」を現代社会で学んだ
や?現社だったか??
その時あまりにも
担当教科の先生が
まじめな顔して
「アイデンティティー」を連発するので
愛称が「アイデン」となり
もう名前は忘れましたが(30年以上も前のことなので)
アイデンのことを思い出しました
確かにほかにもエリクソンとか言っていましたけれどね…
楠田先生のお話はかなり練りこまれてまとめられている感じが強いので
はじめに読んだとき
これがどこでどうなるのか?と興味津々で読み進めました
これは面白かった
英田サキ先生の「ダブル・バインド」読んでいたからすんなり入り込めた感じ
はじめて英田先生のダブル・バインドを読んだときも読解に時間がかかった…(笑)
安西リカ先生の作品も…
でもこのような人は現実ににもいるんでしょうね、という印象
自分の中で4人の人物像がいて
例えば
撫子さん←お姉さまっぽい
撫子ちゃん←子供っぽい
撫子さま←女王様っぽい
撫子←普段の自分
というように
性格によって名前を使い分ける場合もあると聞いたことがあります
それがわかって読むと面白いと思います
読んでいくと謎がどんどん深まる攻め様
この二人の攻め様は?
でも双子でもないから複数プレイはでてこないし(笑)
↑レーベルが違う!!
最後になっていくと
これでいいんですかね?という結果も見えてきて(個人的にマサトなのかああーー)
と思ったので
もちろん身をつなげていくシーンの表現もありますよ
その周辺も細かく書くとネタバレするので書けませんが
私はちょっと泣けちゃった部分がありました「消えるなよ」とかそんな言葉が印象的
とにかくマサトの命令口調にも立ち向かっていく強気で男前な美人がいるんです
というわけで最後まで魅力的な一冊でした
先生の構成力がすごいなと思った一冊
楠田作品の面白さを知るならこの本がお勧めです
こちら
以前書いていたものを少し直しました
そしたら
下書きの日にちで入ってしまっていたので
もう一回投稿日時を変えて世の中に出しましたぁ(笑