夜鳴鶯は愛を紡ぐ 【シリアスBL】小中大豆 | 撫子♪のブログ

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備忘録としての腐内容あり、取扱いに御注意くださいませ♡

不器用な男たちの

十年純愛

 

 

オペラ歌手を目指して海外留学した与那覇凛は、
己の才能に絶望した時にエリアスと出会う。

貴族で実業家の彼は
凛を一流のアーティストにし、2人は恋人となる。

独特の倫理観を持つエリアスには
恋人が複数いて、同性の伴侶までいる。

自分だけを愛してほしいが口にできない凛は、
歌えなくなったらエリアスに捨てられると思い込み……。

不器用な男たちが繰り広げる十年に渡る純愛!!

 

小中大豆先生

イラスト:yoco先生

2018年7月

プラチナ文庫

 

貴族で実業家(スパダリ傲慢)×オペラ歌手を目指す留学生(薄幸美人一途)

 

年の差、すれ違い

シリアスで切ない…そんな物語

これ、真夜中に読んだんですけれど

切なくて

こみ上げてくるものがあって

泣いてしまいました…

久しぶりに受けちゃんの気持ちに揺さぶられました

 

小中先生の作ってどこか可愛らしさとか明るさが目立っていて

スパダリが出てきても華やかさとかもあって

結構コミカルなものが多いのですが(あってます??)

これはシリアスでした

それも超が付く

シリアスです

 

でもね

でもね

こんな感じのお話が読みたいんです

読みたかった♡

ああーーーーーー読後感最高♡

泣きまくりましたけれど…

 

 

凜の歌と

凜の恋

エリアスに出会って

自分がなりたかったオペラ歌手への道から

また違った歌手へと方向を変えていきます

この才能を見出したのがエリアスになるわけです

凜の夢が

いい方向へと変わっていく姿がとても

印象的でした

 

ただ凜にとっては

エリアスはただ一人の恋しい人であり

エリアスにとって凜は

オンリーワンの相手ではなかった

 

そこなんです

常に不安の中にいる凜

凜がエリアスの人間関係を知れば知るほど

切なくなっていく

その心模様が描かれています

凜の歌手としての成功もあり

また

凜がエリアスのただ一人の恋人になり

パートナーになるのですが

 

幸せな時間は続きません

ここで歯車が狂うわけです

そうです!!

王道なんですけれども…

 

辛くて

辛すぎて

泣けました

 

いつかはみんなが凜(の歌)に飽きる…

 

凜は

とうとう自分の歌と恋を

見失ってしまうのです

そして

エリアスとの

すれ違い…

さらに悪者も登場するんです

 

もうね

もうね

涙腺崩壊なのよ…

どうやって幸せになるの?

凜・・凜・・


音楽で留学した先での夢が破れ

自信を無くした凜

恋人ではあったけれどエリアスにはほかにパートナーも恋人たちもいた

エリアスが認めてくれた歌声も

恋人でありパートナーであるエリアスも失ってしまった凜

そのエリアスに凜が電話を掛けるシーン

エリアスと凜の気持ちの重さや温かさが全く違っている表現に絶望感が漂う

 

 

号泣…o(TωT )o(TωT )

 

 

小中先生の作品なので

必ずスーパーダーリン復活すると信じていました

最後の一行にまでも揺さぶられました

 

このところ読ませていただいた小説がたくさんあるのですが

シリアス部門では今年第一位に輝く内容です(当社比)

→受けちゃんがいじいじして卑屈になるパターンが嫌いな人には合わないかな

 

そうなっちゃいますよ!どうしても??

複数の恋人がいる、同性のパートナーもいるスーパーダーリンと付き合っていく覚悟は

計り知れないものでしょう

自分の気持ちに正直になったら

ぐるぐると負のスパイラルに陥ることもあるでしょう

そこまで愛することができたのなら

もう大丈夫だね

 

凜…

エリアスと幸せになってね


イラストのyoco先生

凛の繊細さが伝わるイラストありがとうございます