『やっと、ご飯炊いたわ…(´ω`*)』

 

「え?」

 

 

先月末にご来店ただいたお客様、

自宅でご飯を炊くのが久しぶりって…??

 

『ちょっと落ち着いてきたのよ

だから四十九日までに私もちょっと

マシにしとこうと思って…』

 

「Σ(・□・;)え!?…」

 

 

 

 

実はお客様、先々月に

大切な旦那様を亡くされていたのでした

 

 

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旦那様に認知症の疑いが出はじめて

 

医療機関に相談したいのに

病院に行きたがらない旦那様の対応に追われているうちに

 

「なんか胃の調子が悪い」

と言いだした旦那様…

 

(これでやっと病院に連れていける、

介護認定や認知症の相談が出来るわ~)

 

と思っていた矢先に

 

「スキルス性の胃がん」と分かり

 

あれよあれよという間に

介護認定を受ける間もなく

亡くなってしまったそう…

 

 

『「癌のことも告知しないでおこう」ってなって

まだ元気なうちにみんなに会わせようって

親戚や兄弟にも会わせられたけど…

『ウナギ食べたい』っていうから

みんなで食べようって席を作ったんだけど

旦那は結局、食べれなくて…』

 

「・・・。」

 

『本当はどうしたらよかったんだろう…』

 

 

彼女の悩みは大きかったけど

制約のある限られた時間の中で

相談する人も、相談する場所も、

よく分からなかった…

 

 

『わからないって本当に罪ね…』

 

「・・・(´・ω・`)」

 

でも、葬儀の際に息子さんたちが

出席者の方々にお礼の言葉を述べているのを聞いて

 

『(息子たちや優しい孫たちに無事に送ってもらえたんだ、よかったんだ…)

そう思ったら、なんかほっとしたの…』

 

「そうなんだ…」

 

『旦那が入院してから亡くなるまで

本当にあっという間で…、

今頃になって、やっと(旦那は本当にいないんだ…、)ってわかってきたの』

 

「そうなんですね…、」

 

『「いなくなって寂しい」っていうのも

分かってきたの…』

 

「・・・。」

 

 

 

 

 

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡

 

 

 

 

今は気が張り詰めているから

元気にふるまえているのかもしれません

 

 

 

 

 

四十九日が終わったら

大切な旦那様を労わってあげていたように

自分のことも労わってあげてくださいね

 

ご飯は食べれそうなら食べて

 

でも、夜は必ず

ゆっくりと休んで寝てくださいね