こんにちは。みちるです。


ちょっと今日はトレンドに基づいたお話をしようと思います。


今日のタイトルにもあるのですが、今、クレンジングではホットクレンジングというアイテムが流行っています。


そのきっかけになったアイテムがこちら。

マナラホットクレンジングジェル


私も使ってみました。


爽やかなオレンジの香りがして、これまたオレンジ色のジェルが気持ちよく、使っていて心地よかったです。


洗い上がりがしっとりとしていて乾燥しませんが、メイクもある程度落とす力があります。


なかなかよろしい・・・200gで4000円ほどと、結構なお値段にもかかわらず売れているのもちょっと納得。


技術者としてはジェラシーもあるので、ちょっと(笑)


そして一番の特徴、ホットクレンジングというだけあって、肌につけると本当にじんわりと暖かくなります。


ところで、肌につけるとじんわりと暖かくなるその理由。


なぜでしょう?


食品から化粧品、工業、医療に渡るまで幅広く使われている身近な原料がその答えなんです。


化粧品に至っては、メイクを除く全てのカテゴリーのモノには、80%以上配合されているのではないでしょうか。


それは、グリセリンです。


グリセリンはその乾かないという性質から保湿剤として化粧品には欠かせません。


外観はというと透明で少し粘度がり、ガムシロップのようにトロっとしています。


このグリセリン水を吸う性質があり、しかも水を吸うと発熱するという性質を持っているのです。


専門的な言葉で言うと、水和熱、または水和反応熱といいます。


この性質があるので、肌にのせると肌の表面にある水分と反応して発熱し、暖かく感じるというわけです。


他の保湿アイテムにもグリセリンが多く使われていますが、一方で化粧水や乳液を使っても暖かくは感じませんよね?


化粧水や乳液といったアイテムには水が多く含まれており、グリセリンの配合量は水に比べると圧倒的に少ないのです。


つまり、配合したグリセリンは水と反応しきってしまっているんです。


このホットクレンジングの場合、グリセリンが大量に含まれていて、水はわずかです。


そのため肌にのせると、まだ反応していなかったグリセリンたちが待ってましたとばかりに肌の水分と反応してあったかくなるのです。


化学反応をうまく使った特徴のある製品だと思います。


グリセリン、化粧品の他にも用途は本当に幅広いです。


もう一つご紹介♪


ここ数年人気の鼻セレブというティッシュペーパー。


ほかにもいろいろなメーカーから「高級ティッシュ」としてさまざまなものが発売されています。


これらのティッシュ、お安いティッシュと違って肌触りが柔らかく、しっとりしていますよね。


実はこれも、グリセリンのしわざというか、おかげなんです。


グリセリンの乾かないという性質を利用してティッシュペーパーにうまく配合することでああいった柔らかいテクスチャーが実現できるのです。


興味のある方は、高級ティッシュを買ってみてください。


そしてちょっとなめてみてください。


グリセリン入っているものは、ほのかに甘い味がすると思います。


グリセリンは甘味料として食品添加物にも使われているのです。


ただし、グリセリン以外にもソルビトールなど同じ性質を持つ保湿剤も使用されており、ソルビトールは苦いです(笑)


今日は私たちにとって身近なグリセリンの科学についてお話ししました。


それではまた次回♪