「危ない」と感じると逃げて行くんだよ。脳みそはないのに。
赤ちゃんの頃は世界のすべてが景色でしかなかった。
言葉を覚えてから「赤い風船だな」「カラスが鳴いているな」と認識するようになった。
最近はニュースを読んで「また不祥事か」「あの女優結婚したんだ、へぇ」と考たりする。
この前たまたまガラスのテーブルのさらさらしたキレイな部分を触ってハッとした。
子どもの頃は、畳やフェンスや水やスライムや、そういったあらゆる感触を味わうのが好きだった。
学校の机の臭いを嗅いだり、貝に耳を当てて音を聞いたり、コンクリートの壁に日光が反射しているのを見たりした。
世界が美しかったことを思い出して、今も相変わらず美しいことに気づいて、涙が出た。
この世に喜び以外のものは存在しないんだ。
