またしてもおもしろかった!龍馬伝!
もはやおもしろいって言葉で片付けてはいけない気がします…
今回は13~17話を見てきたのですが

緊迫感が凄かった


今まで、どちらかというと、のほほんとした空気だったのが一変
見ているこちらも、引き込まれ、心拍数が上がっていくのが分かりました
龍馬が脱藩を決めた瞬間の坂本家の雰囲気もガラリと変わりました
それもそのはず、脱藩は死罪に値するもの
その罪は家族にまで及ぶことにもなる
それでも送り出してくれた家族に龍馬が「ごめんちや」
と何度も何度も謝るのが印象的でした

何度も何度も話し合った武市半平太ともついに修復できないくらい意見が別れてしまう
つまり土佐勤王党との別れ
北辰一刀流の千葉一家との別れもありました



別れ別れの連続の中、新しい出会いも…
松平春嶽
そしてついに出会う勝海舟
お目通りがかなうだけでも凄いことなのに気に入ってもらえる龍馬
ただの一介の浪人で、何の地位もなく金もない龍馬の器を見抜いたこの二人は本当に凄い人だと思う
龍馬にもこの二人と共鳴する何かを持っていたんだろうな


勝海舟の登場は凄い楽しみにしていました
歴史の専門家ではないから詳しくは分からないけど
当時の日本で最も賢いうちの一人だったんじゃないかなって思います
凄い知識を持った海舟と熱いハートと行動力を持った龍馬
このコンビは日本史上最強のコンビなんじゃないかなって思います
このコンビの出会いの描き方も、今までにない感じでとてもおもしろかったです


龍馬のセリフで印象的だったのが…
しっかりと覚えていないのですが………
確か・・・

強い人はケンカをしなくていい。だから軍艦を作って戦力を高めて外国の侵略を防ぎ、争いのない国づくり


的なセリフがあったのですが
龍馬の想い描いた戦争のない日本が今現実にあるんだと思うと
自分が立っている今現在は、龍馬や、いろんな人達の努力の上に立って生きているんだなって思います
歴史を学ぶと、なぜ自分が今こうしていられるかが分かるからやっぱり歴史を学ぶことは大切だと思う
なぜ自分がこうしていられるかが分かったら、次に自分達が何をしなきゃいけないのかも見えてくるとも思います
歴史は引き継がれているから、自分達も次の世代の為にしっかり引き継がなきゃいけないんだと思います



ちなみに龍馬のセリフを聞いて思ったのは
当時は戦力を高めて外国から侵略されないことが全てだった
じゃあ今の時代は何をするべきなんだろう?
何が全てなんだろう?
こんな疑問が頭に浮かびました


戦力がなければ確かに悪い国から侵略される恐れはある


戦力を蓄えるには資産が必要
つまり経済を豊かにすること…
ここまでは、幕末と同じ


でも待てよ
戦力って言葉は今の日本にはしっくりこないし、幕末の日本に一番大切だったのが戦力で、今の日本に一番大切なのはなんなのだろう

そもそも戦力を完全放棄したら日本はどうなるんだろう?
今はアメリカの後ろ楯がある状態
もしもアメリカの後ろ楯が完全になくなったらどうなるんだろう?
もしも完全に武力を捨てたらどうなるんだろう?
個人的にはとても不安になります


言ってみれば警察のいない区域に住むようなものなんじゃないかな…
それでも武力だけにこだわる時代はもう古いんじゃないかとも思う
ただやっかいなのは核兵器っていうとんでもないものが存在すること
核兵器っていうものが存在する為にどんなに小さな国でも人でも一発で全てを変えてしまう恐ろしさがある
もし仮にどこかの国がどこかの国へ一発でも核兵器を使おうものなら、それを機に悲惨な歴史が繰り返される恐れがあると思います
911事件でアメリカ全体が一瞬で変わってしまったように…
あの事件を振り返ってみて思うのは
人間、攻撃をされた途端に変わってしまうこと



ブッシュ元大統領を支持し、戦争を起こし、たくさんの命が奪われて…
アメリカを非難した人はたくさんいるし、戦争(人殺し)がいけないのは、大抵の人間が分かっていることだけど
攻撃されて、やり返さないというのは至難の技だと思います…
元はと言えば、そっちが悪い。というのも言い分があったりして難しい問題ですが・・・
それでもやっぱり戦争はよくない…


だから
核兵器が一つでも使われたら
とんでもないことになってしまうと思う


龍馬伝の感想からかなりずれてしまったけど…
武力を完全に放棄するのはやっぱり難しい…
でも武力でやり込むのは古いやり方
でも幕末のようにある程度の武力がないと侵略される可能性はゼロではない
かと言って、ある国が武力を高めれば、それに対抗して、他の国も武力を高めようとする。

だから思うのは、やっぱり世界を一つにしてしまうことだと思う
そうすればそれぞれの国がそれぞれの軍を持つのではなく


地球全体の警察官として
地球の軍隊を編成して
それぞれの国に配置する
もちろんこれに属する属さないは自由


日本にアメリカ軍の基地があるのは、戦後50年以上経った今は疑問を抱かざるを得ないけど
これがアメリカの軍隊ではなく
地球全体を守る警察官の基地だったら少し納得が行くんじゃないだろうか…?
アメリカの軍はそういう役割もになってくれてはいるけど、
今現在は、やっぱり、いちアメリカという国の軍隊だから、どこかしらで不平不満が出てきてしまう。

「守ってやってんだよ」
「誰も頼んだ覚えはないよ」
「戦争で勝って、勝手に自分の軍を置いてるんじゃん」
「こっちは、世界全体の安全を考えてるんだよ」
「基地があることで、近隣の安全が失われてる」


ってなってしまう・・・
どうしても、自分の国によその国が勝手に割り込んでいる
という気持ちになってしまう
どこか、支配されている気分にもなってしまう

でも、そんな軍隊もどこかの国の軍隊ではなく、
いろんな国の人間で編成された、世界の機関となれば
不平不満よりも、感謝の気持ちが起きてくるんじゃないかな
守ってくれているんだって。
もちろん、その基地が近隣に住む人達へのいろいろな配慮があることが
前提の話しですが・・・
世界の軍になれば、
「ここにはもうたっぷり基地があるから、他の場所へ移設してほしい。」
という住民の切なる願いももう少し聴いてもらえるんじゃないかな
と思います



と実は最近考えていました
もちろん近辺に住む人には何かしらの問題も起きてきてしまうかもしれません…
でも生活の安全の保険として、今の世界に軍隊の基地というものは必ず必要なものでもあるし
やはりとても難しい問題だと思います…



でもこういった理由から世界が一つになるといいなって思います
そうすれば世界の司法もできて
世界の裁判所もできる
裁判所が人を裁くことで安心な暮らしを送ることができているなら
裁判所が国を裁くことで少しでも安心な世界につながるのかもと思いました
でも世界が一つになるには想像しきれないくらいの問題がたくさんあるとは思いますが…




すみません…
勝手に想い想いに書いてしまいました


龍馬伝の感想に戻ります


とにかく
一言で感想をまとめると
とてもシリアスでした
自分が今まで見た大河ドラマの中で一番緊張感を持たしているように感じました
でもそれが凄い良くてどんどん引き込まれました
緊張感があるということは、よりリアルなんだと思う

死罪に値する脱藩をする龍馬
吉田東洋を暗殺する武市半平太
武市の指示で暗殺を繰り返す岡田以蔵



普通に考えたらシリアスで当たり前
この大河ドラマを見て思ったのは、今まで見てきたどのドラマよりもこのシリアス感、リアル感を感じさせてくれます

あと感じたのは
吉田東洋(田中泯さん)の演技がめちゃくちゃ怖い


カメラ、照明、メイク、セット、周りの人の作る空気、
いろんな助けもあると思うのですが
あんなに怖い演技は初めて見ました
本当に凄いです



そして見れば見るほど引き込まれる武市半平太(大森南朋さん)の演技
いろんな心を持つ武市半平太だから演技はとても難しいのでは?
と演技に関して素人のくせにそんなことを思ってしまうのですが
でも見事にその演技をこなされ、巧みに見ているこちらを引き込む大森さんの力にただただ圧巻されます
あの演技は本当に凄いと思います


あと見ごたえがあるのが龍馬に対して決して意見を曲げない武市半平太の描きかた
完全に主観のみに陥っている状態
自分は絶対に意見を曲げません
っていう演技と演出も凄いなって思いました



なんで人は変わってしまうんだろう
自分も実際に武市半平太のように変わってしまう人を見てきました
何かを為す為なら何でもするようになってしまう人
ここ最近思うのは



【想い】


のパワーの凄さ
いい意味でも悪い意味でも
とにかく全て力の源は【想い】だと最近思っています
想いが強ければ強いほど何かを成し遂げられるのだと思っています
でもそれが悪い方向に働くとその【想い】は、いわゆる【呪い】に変わってしまう
そんな風に思います



本当に【想い】は凄い
その想いを間違った方向に進ませない為にも
恨みつらみをなるべく持たないようにしなくては…って思います
そこから道を踏みまちがえて修羅の道に進んでしまう気がするから…
全ては自分の心の弱さが原因なんだろな…
自分も本当に、よく自分の心の弱さを感じます
何度も何度もまちがえて自分の弱さに気づいて反省して
少しずつ強くなっている気がします


また龍馬伝の感想に戻して…


龍馬が脱藩してから
雰囲気がガラリと変わったのも印象的でした



少し龍馬に、野生味が出てきた感じや、少し荒っぽくなった感じがしました
てっきり最初の感じで、あのままの優しい龍馬のまま物語は進むと思っていたので良い意味で裏切られて、さすがだなぁって思いました。この違いをうまく表現 している福山さんの演技と裏方の技術も凄いなぁって思いました。

これから、またひょっとしたら龍馬が変わる瞬間が出てくるのかもっていう楽しみも増えました
長くなってしまいましたが最後に…
物語がシリアスになる中で、その空気をぶち壊してくれる香川照之さん演じる岩崎弥太郎


武市半平太
平井収次郎
土佐勤皇党
吉田東洋
山内容堂
坂本龍馬
坂本家

VS

岩崎弥太郎



あれだけの人数のシリアスな空気を一人で一気にぶち壊す香川さんの演技パワーは
やっぱり凄い!!
以上、めちゃくちゃ長くて、途中で寄り道しまくりで読みづらい感想になってしまい申し訳ありません…



でも、なんだかとてつもない作品を観ている気がします。
脚本、演出、セット、照明、カメラ、メイク、衣装、音楽
演者だけでなく、裏側の人達の凄さがビンビンに伝わってきます
いろんな人達の本気具合が伝わってきます
いろんな意味で、全く今までに観たことのないドラマな気がします。



また来月にまとめて龍馬伝を見るのがめちゃくちゃ楽しみです!