ドラマ『金田一少年の事件簿 雪夜叉伝説殺人事件』(日本、1995年)
を観た。
北海道の雪深い村。
雪夜叉伝説が残るその村の山荘で、演劇部OBの紹介で撮影協力を行うことになった金田一たち。
撮影クルーと過ごす中で山荘の持ち主が殺害されるのだが・・・。
1995年春夏に放送されていた第1シリーズと第2シリーズ(1996年春夏)の間に位置し、
1995年冬に「95' 大感謝スペシャル」として放送された作品。
huluでも「95' 大感謝スペシャル」という表記がドラマ冒頭で確認できるけど、大感謝スペシャルっていったいなんだ・・・。
日テレの中間報告や決算が良かったから予算が取れて制作する特別ドラマってこと?
▼第1シリーズのレビュー
この「雪夜叉伝説殺人事件」はリアルタイムでも鑑賞していて31年ぶりの鑑賞。
雪夜叉の装束を着た犯人が被害者の頭をナタでかち割るという衝撃的なシーンが
幼少期の脳裏に焼き付いていた。
※ネタバレを含みます。
新キャラ登場
作品の常連キャラとなり、第2シリーズの純レギュラーとして登場する
明智警視とアイドル・速水玲香が初登場。
速水玲香は違和感がないけど、明智警視は面白いくらいヒール。
剣持と金田一に対抗心を燃やし、推理の勝敗を賭け事にするという
警察官としてあるまじき倫理観で、嫌味なコメディリリーフになっている。
それも切れ者というわけではなく、人に嫌われるために生まれてきたんじゃないかというくらい
気配りのなさや高圧的な態度だけが目立つ。
明智警視が完全なコメディリリーフであり、
明智の助手というか子分のように明智の周りを真壁がウロチョロし、ポーズまで真似るのも
やりすぎなザ・漫画的演出なんだけど、やりすぎているくらいがいいわ。
演出
第1シリーズよりもさらに効果音の使い方が際立っていて、
全身ショット/台詞「謎は」(カーン!) →上半身ショットにズーム/「すべて」(カーン!)→顔のドアップにズーム/「解けた」(カーン!)と、カメラが金田一に近づいていく。
堂本剛は目力が強いから、ぐぐっとズームになっていくのが不自然なはずなのに妙にサマになっていいよね。
雪夜叉がナタで頭をかち割るときの頭頂部のショットや
盛大な血しぶきが当時も怖かったけど、今観ても怖いわ。
トリック
A地点(別館)からB地点(本館)への移動時間がアリバイになっていて、
通常であれば車で20分かかるところを、即席の橋をかけることで1分に短縮というのがメイントリック。
いやいや、1分てどんだけ近いんだ・・。別館と本館なんだから、もともと橋をかけてそうだよね。
水を氷点下で凍らせて橋を作るんだけど、
大型車の重量に耐えられるほどの強度の橋を作るには少なくとも3時間くらいはかかりそう。
また、自分1人が渡れるかどうか試して問題なくても、
大型車が渡れるかどうかは前もって調べたとしてもイチかバチかだよ。
自然環境下でテスト時と同じかどうかの保証もない。
理論上は可能なトリックだとしても、若い女性が一人で実行するには過酷すぎる。
凍死しかねない寒さの中で頑張るよね。手がかじかんでも、後には引けないもんな。
黒沢あすかさん
子ども時代にリアルタイムで観てから、事件の犯人・綾辻真理役の黒沢あすかさんは
ずっと記憶に残っていた。派手な顔立ちではないけど憂いのある美貌と声が色っぽくて素敵。
黒沢あすかさんといえば『六月の蛇』とか『嫌われ松子の一生』とか『冷たい熱帯魚』のイメージで
大人の女性という印象だったけど、この作品を観ると記憶の中の想像より顔が若い!
それもそのはずで、1995年当時は24歳くらい。若いけど当時から落ち着いた雰囲気で素敵。
本作のヒロイン役は速水玲香
この作品では美雪はお留守番であり、東京にいて電話ではじめから指示を受けてサポートを行う。
現地でのヒロイン役は速水玲香。
第2シリーズもそうなんだけど、2人で同じ現場にいて事件を追いかけることが少なくなってくるんだよね。
現地にいないのに、作品には登場するということで尚更「金田一と美雪は本来的にセット」という前提が強固になって見える。
金田一が主人公だから美雪未登場回があってもおかしくはないのに、オープニングかエピローグでは必ず登場する。
まさかのサービス
すべてが解決したエピローグでなんと
次クール『銀狼怪奇ファイル』の主人公・ 不破耕助役の堂本光一が出演。
当時人気大絶頂のKinKi Kidsの2人であり、
しかも『金田一少年の事件簿』と『銀狼怪奇ファイル』は原作者が同じなんだよね。
予期せぬご出演に満たされる。
31年後、30代になってから観てもちゃんと怖い。

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