映画「下妻物語」

 

『下妻物語』(日本、2004年)

 

を観た。

茨城県・下妻市付近を舞台に、

ロリータファッションの少女とヤンキーの少女がひょんなことから出会い、

親交を深めていくのだが・・・。

再鑑賞。

 

これ以上ないくらい、キャストがはまってる。

 

全編コメディタッチで超見やすいし、一瞬でも飽きないようなエンタメ性抜群。

それだけでなく、女子高生の友情ストーリーとしても魅力的。

 

再鑑賞すると、

ロリータファッションで田園風景や周りの人から浮きすぎている桃子は

高校二年生なのに自分が確立されていて、肝の座り方や芯の強さには勇気づけられる。

 

ヤンキーのイチゴが、

独立して一人で立っていられる桃子をリスペクトしているという関係性がいいし、

自分の世界があればそれで十分な桃子が、イチゴのことも大切に思っていく変化もステキ。

 

前に鑑賞したときは気づかなかったけど、

普段は"ジャスコ"で服を買うイチゴが服を調達するときは、

結婚式や暴走族の卒業セレモニーの時で、誰かをお祝いするために晴れ着を用意するんだよね。

実在のロリータ服ブランド「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」も物語の大きな鍵になっているし、

特攻服の刺繍が物語を動かすので、服がテーマのひとつでもあると思うけど、

自分のためのお洋服という桃子、誰かのための洋服というイチゴと対照的で良いなぁ。

 

 

高校出たら働くのか?という問いに、

「労働は趣味じゃないから」と優雅に答える桃子のパワーワードにも胸がすく。

 

この台詞を聞くために、観返しちゃうんだ。