『しあわせな選択』@TOHOシネマズ上大岡 2026.03.08
を観た。
製紙会社の工場マネージャーであるマンスは、AI化の波に飲まれてある日リストラをされてしまう。
再就職のために面接を受けるが狭き門の中で、
彼は就職するための手を打つ覚悟をするのだが・・・。
イ・ビョンホン、ソン・イェジンを主要キャストに迎えたパク・チャヌク最新作。
※ネタバレを含みます。
No Other Choice?しあわせな選択?
意外にもそうと言えるし、顛末は少しおそろしい。
ストーリー
リストラされた主人公が再就職しようにも上手くいかず、
自分よりも履歴書上で有利な経歴をもつ人物を殺害して、面接の繰り上げ合格を狙うという大胆すぎる計画も
杜撰なやり方で証拠も残しているのにすべては上手くいく。
そんな中でも、自分のライバルとなりえる求職者を探すために偽の求人を出して履歴書を取り寄せるというアイデアは
オッと唸った。
でも、悪事が発覚するのでは?というハラハラや、殺害対象にやり返されるのでは?という緊張感はほとんどなく
すべてはスムーズに進んでいく。
犯罪サスペンスに求める手に汗握る展開がないので、少し退屈。
マンスの大胆な犯罪は、作中では露見しない。
マンスの知らないところでいくつかの偶然が重なり、事件の真相と離れたところに目星がつけられ一旦落ち着いていく。
被害者二人は製紙業界という同じ業界におり元々因縁があったということ、
結局は夫に手を下した一人目の被害者の妻が自分の罪を隠すためにも夫の失踪をほのめかす発言をしたことで、
偶然にもマンスは難を逃れる。
警察からしたら、利害関係がない被害者の妻がマンスをかばうということは考えにくく
妻は自分の保身でついた嘘で間接的にマンスを助けることになる。
マンスは一人目の被害者の妻にしっかりと顔を目撃され、車のナンバープレートも見られたはずなのに
彼に捜査が及ばない。
証言が重要視されて捜査は進められていくので、
現実にもこのように証言ベースで真相がねじ曲がって捜査の方向性が決まることは
ありえるのだろうと思う。それが一番おそろしい。
過度な描写が見どころ
再就職セラピーの儀式的熱心さ、
夫の失業後の態度に不満を感じて妻が暴漢に襲われている夫を助けるのではなくトドメを刺すところ、
息子の万引きを見逃してもらうために色仕掛けするソン・イェジンなど
戯画的なまでに過剰な演出に多少のオモシロは感じながらもエネルギーに圧倒された。
観賞後にマグロのブツを食べながら感想を語る。
サクサク話が進んでいくので、作品の起伏はあまりないかもね。


