7月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:744
ナイス数:23
フィツジェラルド , 永山 篤一 訳 『 ベンジャミン・バトン 数奇な人生 』
映画化に際して初の日本語訳が出たとはびっくり!
表題作について。老齢から赤子に逆行する人生。
肉体の変遷が逆行するだけなら分かるんだけど、経験則から得た成熟した精神性も赤子時点で持っていて、
若くなっていくにつれて人生の経験は増えていくはずなのにその年齢と同じくらい浅く幼い精神性になって、
肉体とともに精神性も逆行していくのが不条理な辛さがある。
成功者として全盛期を過ごしただけに、見た目と共に言動もどんどん軽んじられていくのが歯がゆい。
肉体だけが若返れば威厳も保てるのにね。
エドワード・ホッパーの表紙がお洒落。
読了日:07月26日
宮地尚子『ははがうまれる』
名著『傷を愛せるか』の宮地さんのエッセイ集。
母としての視点で描かれた章だけではない。
東日本大震災の直後に書かれた数篇のひりひりとした痛みは、宮地さんの筆致だよなぁと思う。
英語の「miss」は「~がいないのをさみしく思う」という日本語で簡潔に置き換え不可能な単語で、
「失う/lose」のあとに「miss」がずっと続くのが「喪失/loss」だと、英語と日本語の言語感覚から「喪失感」について考察している章が特に心に残った。
読了日:07月21日
ヘミングウェイ, 高見 浩 訳『老人と海』
ヘミングウェイの短編代表作。
海の懐の深さに慈しみを感じながらも厳しさに翻弄される老漁師。
大魚との死闘、その後の予期せぬ展開にも、決して心を折られない精神の強さは、
結果がどうであれ読後に清々しさを感じる。
得られたものは何もなかった?徒労に終わった?そんなことはない。命がけの自分の仕事にまい進する人間は美しい。
それにしても新潮文庫の装丁、なんて作品にマッチした良い表紙なんだ!
読了日:07月21日
チョ・ヒチョル『1時間でハングルが読めるようになる本 改訂版: 超速ハングル覚え方』
1時間でハングルが読めるようになるというのはあながち嘘じゃない…!
ハングルがこんなに規則的で科学的な文字構造だったなんて!
ハングルの「あかさたな」が記された入門書。ローマ字読みに置き換えて理解するとするする入ってくる!
ハングル学習に興味を持った人の学びを加速してくれること間違いなしのとっつきやすさ。
読了日:07月09日




