2月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1189
ナイス数:34

 

2月に読んだ本は7冊。

 

東村アキコ『もしもし、アッコちゃん?』

子ども時代のエピソードを「電話」を軸に語る書き下ろしエッセイ。 

2年に1度は転居を伴う転勤をさせる当時の電電公社ってすごいな…。

九州中に縁ができる子ども時代が羨ましいよね、少し。 

漫画「まるさんかくしかく」にも対応しているような内容。 

iPhoneで漫画を読む時代。時代の変化って本当にすごい。 文系は世界を動かし理系は世界を変えるって、息子氏の担任の言葉が一番の金言な気がするな。
読了日:02月19日

 

安西水丸『安西水丸 東京ハイキング』

 

東京・赤坂のお生まれなのか。へえ。ふうん。

ものすごい都会っ子だなぁ。 

東京のど真ん中で育った安西水丸さんが、地元エリアを少し離れた、

それでも都心を歩いてユリイカを味わうイラストエッセイ。 

わたし、昔から絵がうまくて字がへたな人が好き。

安西水丸さんも、生きている時代が違うけど、わたしも東京の広告代理店に勤めたりしてたから、

どこかで会っていたら好きになってしまって仕様がなかったように思う。 

ここで出てきたお店には、行くしかないよね。
読了日:02月18日

 

『14歳からの映画ガイド』


暗い青春の只中でもがいているであろう14歳のあなたに贈る、

エンタメ・映画関係者たちのおすすめ映画エッセイ集。 

今後待ち受けている人生を切り開くヒントが詰まった映画、という視点で業界人の方々がおすすめされている。 

王道の名作映画から、初めて知る作品もある。映画好きの人のおすすめはいつでも知りたいもんなぁ。 

トメの犬童一心監督のエッセイとおすすめ作品が、一番心に残った。

『旅の重さ』はすぐ観るよ。
読了日:02月18日

 

『こぽこぽ、珈琲』


珈琲。

かくも魅惑的な嗜好品にまつわるエッセイたち。 

昭和から平成くらいの日本の作家たちの生活には当たり前に珈琲があったみたい。 

珈琲通じゃない人でも目を離せない存在みたいで、

ワタシは好きじゃないんだけどね、と冷ややかに見つめる視線も良いよね。 

一編が短くてサクサク読んでいけるけど、やっぱり佐野洋子さんの章が一番好き。
読了日:02月17日

 

安西水丸『一本の水平線』

 

どこかの風景と、置いてきた思い出。

象徴的なモチーフと短文とで思いを馳せる一冊。 

絵ももちろん好きだけど、言葉がなんせ最高。

独特の抒情感と信念が心地良いなぁ。
読了日:02月17日

 

綿矢りさ『パッキパキ北京』


綿矢りささんの作家性と魅力は、社会や自分や他人との距離感・射程・付き合い方が、中高生女子のまま止まってるところだと思う。 

意識的に俗語を多用していて、どこまでも軽薄。

その安っぽさと思慮の浅さが最高。 

題材は著者の実体験がベースとのことで、

ぜひともエッセイで読みたかった内容だなぁ。

コロナ禍において海外に居住をした人は少ないから。
読了日:02月10日

 

シェル・シルヴァスタイン、倉橋由美子訳『ぼくを探しに』

 

まんまるから欠けている主人公が、転がりながら足りないかけらを探す物語。 

かけらにだって選ぶ権利はあるし、ぴったり嵌るかけらがあったって、

自分らしく生きるには欠けたこのままでいいって、転がり続けた晩年に見つかるのも人生か。 

シンプルな絵本。

倉橋先生の訳も解説も良いなぁ。
読了日:02月02日