『ジョン・ウィック』(アメリカ、2014年)

 

を観た。

引退した殺し屋ジョン・ウィックは最愛の妻を病気で亡くし、

妻が最期に託した愛犬と車を偶然にも元ボスの息子に強奪されたことで、古巣の組織への復讐に乗り出すのだが・・・。

シリーズ一作目。

 

めちゃくちゃ痛快。

キアヌ・リーブスのPVではないかと思うくらい痺れるほどカッコイイ。

 

難攻不落の殺し屋だと用心するなら、肉弾戦で何人もけしかけるよりも

自宅や通りがかりの橋や建物を爆破すれば、言っても生身の人間だし一瞬でカタがつくよな・・・と思いながらも、

キアヌ・リーブス演じるジョン・ウィックの無双劇を気持ちよく楽しめる。

 

戦闘シーンは迫力はあるけど、目を背けるような残虐さはなく、

殺し屋の話で人がバッタバッタとなぎ倒されるけれど、不快な描写がないのが良い。

 

音楽も演出もトゥーマッチなほどにエンタメの良い味が効いてるし、まったく飽きない。

ボスはジョン・ウィックを恐れながらも、

意外にもずっと紳士的に立ち会うし、安心して観ることができる。


殺し屋たちが集まる「コンチネンタルホテル」が上品かつ優雅な空間として運営されていながら、

掟破りには容赦なく粛清を行うところもかなりクール。

コンチネンタルホテルも掃除屋も、

暴れん坊な様子もなく冷静にビジネスとして現実社会に溶け込んでいる姿がそそる。

 

復讐にかられたジョン・ウィックが部外者や女性を巻き込まないところもジェントルで好きだね。

 

文句なしに面白い。

 

現在公開中の四作目を観るために、

このまま二作目・三作目も駆け抜けて観てしまおう。