『ダージリン急行』(アメリカ、2007年)

 

を観た。

仲たがいしている3兄弟がダージリン急行に乗り、インドを旅して心の距離を縮めようとするのだが・・・。

ウェス・アンダーソン監督作品。

 

ウェス・アンダーソン監督作品の中では、

『グランド・ブダペスト・ホテル』の次に知名度の高い作品のように思う。

今回が初鑑賞。

 

キッチュで可愛い画面構成は、

まるで実寸大になったミニチュアハウスを眺めているような華やかさが詰め込まれていて、観ているだけで心躍るね。

 

ストーリーに重きを置いて鑑賞するよりも、

行き当たりばったりで遭遇するカラフルな光景と旅の成り行きを見つめながら楽しむ作品。

お洒落な世界観と独特の滑稽さがウェス・アンダーソン監督作品の魅力。

 

 

疎遠で食い違う3きょうだいという題材は『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』にも共通する。

母親役も同じだしね。

 

全員がそれぞれに我がままに振舞っていて、

破綻しそうなのにギリギリで関係が繋がっている妙な家族愛の形が共通している。

2作品に共通して、ユニークな家族がユニークに関係を修復していく様子がじわじわと面白い。