『カールじいさんの空飛ぶ家』(アメリカ、2009年)
を観た。
愛する妻を失ったカールじいさんは、区画整理の中で立ち退きを要求される。
思い立ったカールじいさんは妻の思い出が宿る家に風船を結び付け、
妻と冒険を夢見た目的の地・パラダイスフォールを目指して空の旅をするのだが・・・。
いや~、良い。
子どもよりも、案外大人向けの映画のように思う。
偏屈で嫌味なおじいさんになってしまったカールが心を寄せるのは、
幼少期からずっと一緒にいて今は亡くなってしまった妻だけ。
その思い出を支えに、風船を家にくくりつけ無謀な旅に出る荒唐無稽っぷりが最高。
この家こそが愛しのエリーとのすべて。自分の人生のかけがえのない拠り所。
カールとエリーの物語に、目頭が熱くなる。
はからずもやってきたボーイスカウトの少年ラッセルとカールじいさんの距離感が、
微妙に打ち解けないままなのも良いよね。
そうしてラストは、
家は運ばれてエリーの夢は叶い、
カールじいさんはあの犬たちと立派な飛行船をぷらぷら揺らして暮らしてるのかなぁ。
家をあのまま迎えにいかないのはちょっとビターだし、続編はまだないみたいだけど、
『カールじいさんと空飛ぶ家2』が製作されることを待ちわびたい。
愛のために風船で家を飛ばして冒険ができれば幸せだなぁ。
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