『パーム・スプリングス』(アメリカ、2020年)
を観た。
砂漠のリゾート地・カリフォルニア州パームスプリングス。
その地で妹の結婚式に参列するサラは、
同じく結婚式に参加していた妹の親友の彼氏ナイルズと親密になるのだが・・・。
冒頭10分はちょっと下品なラブロマンスかと思いきや、まさかのタイムループもの。
パッケージのイケイケでお洒落なイメージでティーンが主人公かと勘違いしていたけど、
主人公二人もそこそこに大人なのでアラサー以上におすすめかも。
日常から離れた土地で、新郎新婦と密な関係がある人とそうでもない人が集い祝杯をあげる結婚式において、
サラは新婦の姉妹なのでイベント主催に近い立場だけど、
ナイルズは新婦側の友人代表の彼氏で、結婚式に参加してもしなくてもどうでもいいくらいの存在。
サラとナイルズがこの日この場所でしか出会わなかったであろう人間関係の遠さが良いなぁ。
ハプニングが起きなければ本来は近づかない関係。
同じ一日を何度もやり直す度に
二人の秘密の共有関係が深まり、妙な絆が愛に変わっていく展開は良いなぁ。
どうせリセットされる人間関係や行動において、
やりたい放題やってしまおうと楽しむナイルズの軽薄さは享楽主義的で、観ていて気持ちよくもあるね。
一生抜けられないバカンスには飽きがくるけど、
秘密を二人だけで楽しむ共犯者がいれば永遠の楽園。
明るく下品で小気味良いSFラブコメディ。
どうせループするんなら、リゾート地でめいっぱい着飾って幸せそうな日がいいもんね。
永遠に若いまま、快楽をむさぼりたいよ。
