『リロ アンド スティッチ』(アメリカ、2002年)

 

を観た。

地球外から逃げてきた凶暴な生物兵器の試作品626号は、

地球のハワイに行きつき、孤独な少女リロに「スティッチ」と名付けられて飼い犬になるのだが・・・。

 

初鑑賞。

スティッチのキャラクターグッズはよく目にしていたけれど、

想像よりもパンチのきいたストーリーだなぁ。

 

事故で両親を亡くし、年の離れた姉と「家庭崩壊」しつつ暮らすリロは、

黒魔術にハマったり、どう見たって禍々しいスティッチを可愛がる不思議ちゃん。

リロは変な子だけど大らかで、スティッチのことを悪い子だと躾けながらも愛想をつかさないところは良いよね。

明るいんだけど変わり者の女の子。

 

スティッチは凶暴だけど知能は高くて、犬に擬態することもできるし

ほんのわずかな時間でハワイの言葉も理解するようになるよね。

 

リロとスティッチのお騒がせな二人組のせいで、

仕事をクビになるばかりか、

唯一立派で確かだった家も木っ端みじんに崩壊するから、お姉ちゃんが可哀そうすぎる。

心中お察しするよ。

 

この作品では同時並行でふたつの大きな問題を抱えている。

①スティッチの捕獲・逃走劇 ②児童保護局によるリロの施設送り

この二つの問題を同時に解決する大団円のシナリオがめちゃくちゃカタルシスがあるなぁ。

 

 

宇宙生物×ハワイアンガールという異色の物語で、

実はマニアックな風情だと思うけど、ジワジワと愛してやまない作品になっていきそうな気配。