『マイ・エレメント』Elemental  @TOHOシネマズ日本橋

 

を観た。

 

TOHOシネマズ日本橋は約2年ぶり。

最近はこもりがちなので街の変化には気付きづらいけど、

もうマスクを着けて歩いている人のほうが少数派なんだなぁ。

 

日本橋という土地は、大阪にも同名の土地があるからか(大阪では「NIPPONBASHI」と読む)、

地名の通りの橋があるからか、妙に大阪時代を思い出す。

日本橋駅周辺の様相と、ランドマークの橋は中之島の橋周辺に雰囲気が似てる。

 

日曜の日本橋は、ゆっくりできるね。

 

同時上映『カールじいさんのデート』

 

実は本上映は、『マイ・エレメント』と同時上映で

『カールじいさんのデート』という短編が前触れなしに始まる。

 

予告編を見終わり、いよいよ映画本編・・・。

おじいさんと犬の物語で幕が開け、

おじいさんのデート相手がエレメントか?と思いきや、この短編が終了してからが

『マイ・エレメント』のはじまりはじまり。

 

わたしはカールじいさん自体を把握していなかったこともあり、

え???観る作品間違えた???違うフィルムがかかってない???と

かなり困惑した。

一緒に観に行った相手から、冒頭の物語はカールじいさんであることを教えてもらったけど、

何の情報もないまま見ると???の連続だった。

 

 

『マイ・エレメント』本編

 

さて『カールじいさんのデート』が幕を閉じ、いよいよ『マイ・エレメント』本編へ。

 

今作は字幕版で鑑賞。

基本的に字幕でしか映画を観ないので字幕を選んだけど・・・

日本版の主題歌もあるようだし、そもそもアニメーションなんだから日本語吹き替えでも良かったかも・・・と

思ったりもした。

 

ただ、英語のギャグを日本語訳でどう訳すか知ることができる点はいいかも。

うーん、一長一短だなぁ。

 

※ここからは、劇場公開中なのでネタバレ注意です!

 

いや~イイネ!

物語は、火・水・木・風のエレメント(元素)が暮らす都市エレメント・シティで、

火の移民が集うファイアタウンで雑貨店を営む両親のもとで暮らすエンバーと、

水のエレメントであるウェイドのラブストーリー。

 

とにかくアニメーションの表現力に度肝を抜かれる。

3DCGアニメなのか、映像との融合なのか

どんな手法で構成されているのか分からないけれど、臨場感が凄い。

劇場のビッグスクリーンで観ること自体がまるでテーマパークのアトラクションのように感じる。

特に水の描写では、質感や量感がまさに現実の水そのもののように見えた。

 

ストーリーもベタではあるけど、

「癇癪女と泣き虫男」と名付けたくなるような二人が、

恋の障害はそれなりにあるものの意外にもストレスなく進行していくのが良いし、

物語の核が恋の障害ではなく、エンバーの進路に焦点が当てられていくのが最高。

 

ウェルダは何をしようが、パイプの中を流されてきた男性だろ!とわたしは心の中でツッコでしまったチャーミングさが良いし、

一旦フラれて失恋の世界旅行に行こうとする時は事情を知った家族が総出で見送りに来て、

母はベイビーボーイ!の感傷に浸る、泣きわめきながらも賑やかな家族たちの姿がめっちゃオモロい。


あと、エレメントたちは身体を復元できるので身体が欠けたままにならないから事故由来の不調に見舞われないのが良いと思った。


 

誰が見ても分かりやすいストーリーだけど、

ニューヨークの移民がモチーフなのはすぐにわかるし、

愛らしいルックよりも物語性やメッセージで伝えてくる、意外にも大人向けの渋い作品。

 

良い映画だ。