8月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:1836
ナイス数:42

 

8月に読んだ本は8冊。

長い夏休みの割にあまり読めなかった。無念。

 

 

ジュリア・ロスマン、神崎朗子翻訳『フード・アナトミー 食の解剖図巻』

古今東西の食材と料理をオシャレにのぞき見られる一冊。 

目で見て楽しい本で、とにかくイラストが可愛い!!! 

どのページを開いても、多国籍料理の異国情緒と外から見た日本食の発見に心が震えるなぁ。 

「愉快でおいしい世界の食のビジュアルツアー」という裏表紙のコピーに、まさに!と共感。 

食の好奇心が読んでいても満たされる。
読了日:08月27日

 

岸田奈美『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった+かきたし』


車いすのお母様、ダウン症の弟さん、亡くなったお父様、

岸田奈美さんご自身のことをユーモア溢れる語り口で綴っておられるエッセイ集。 

エンタメ性抜群の軽やかな文章で、すらすら読める。 

読み手に楽しんでもらいたい!というサービス精神が感じられて、好きだなぁ。 

昭和の比喩が盛りだくさんなのも、ちょっとおかしみがあって心地良い。 

ご家族のこと以外でも、大学在学時に起業の創業メンバーとして事業を大きくされていたり、

櫻井翔にインタビューされたり、甲子園球場で売り子をしていたりと人生経験が豊富な方だなぁ。
読了日:08月26日

 

佐藤愛子、田辺聖子『男の背中、女のお尻』


1970年代のお二人の対談集。 

2023年現在からすると実に50年前の対談で、男女観が世間ではすっかり変わったものの、

お二人のお話はこの当時から見ればずいぶん先進的だし切り込んでいる内容に思える。 

歯切れの良さやパワフルな姿勢は、当時50歳前後のお二人にもちろん健在で、読んでいて気持ちが良い。 

男性作家たちの容貌や色気を評価する匿名座談会、野坂昭如との鼎談、

筒井康隆が田辺聖子さんを、川上宗薫が佐藤愛子さんを描く未来予想図も収録されている。 

冒頭の、男性に「もののあわれ」を感じるって評価なんか味わい深い。
読了日:08月20日

 

佐久間宣行『佐久間宣行のずるい仕事術』


特に新人から中堅までにおすすめできそうな佐久間さん流の仕事術まとめ本。 

仕事上の立ち回りと企画立案について主にまとめられている。 

「ずるい」というより戦略的で、結果につながることを最重要視した行動ばかり。 

ご縁と信用を大切にしながら働くのがいかに大事か、具体例も相まって説得力のある気づきが多いなぁ。 

「リーダーがだれより本気で楽しそうに働くこと」がチームの育成に貢献するという考え方は素敵。 

ラジオやYoutubeで拝見する佐久間さんは誰よりも楽しそうだし、発言と行動にブレがないのが魅力的だ。
読了日:08月19日

 

 

塚本亮『ネイティブなら12歳までに覚える 80パターンで英語が止まらない!』


会話の初歩を助けてくれる80パターンの英語定型文。 

構文を覚えるよりも、文頭パターンを覚えるほうが意思疎通するには実用的に感じる。 

パターン1つ1つは難解ではないし、とても良いなぁ。
読了日:08月11日

 

 

今日マチ子『From Tokyo わたしの#stayhome日記2022-2023』


2022年から2023年のコロナ禍の日常を切り取ったイラスト集。 

東京に暮らす人々のマスク生活は、それぞれの日常の質感がリアル。 

一億総マスク時代。ほんの少し状況が変わるだけで、ものすごく昔の出来事のように思う。

「ステイホーム」がもう古い言葉だと感じるように。 

コロナ禍でも、ドラマや映画などのコンテンツは頑なにマスクを外した物語を発信し続けているから、

遠い未来にはこんな時代があったなんて・・・!と思うようになるかもしれない。 

あったんだよ。

2023年までの現実の姿が、ここにある。
読了日:08月10日

 

『OVER THE SUN 公式互助会本』


同名Podcastラジオの公式ファンブック。 

OVER THE SUNはコロナ禍でPodcastにはまった時にスタートしたので、初回からずっと聴いている。

金曜日の配信日をずっと楽しみにここ2年くらいは暮らしているんだなぁと思うと、感慨深い。

印象に残った回の書き起こしでは、その回の二人の声が蘇ってくるなぁ。 

配信回の書き起こしがメインだけど、古川さん中野さん吉田さんのスタッフさん裏話が聞けて嬉しい。
読了日:08月04日

 

 

山田詠美『私のことだま漂流記』


小説家論や、ブラザー(アフリカ系男性の恋人)との恋愛など、「山田詠美」としてのご自身を綴ったエッセイ集。 

宇野千代、河野多惠子、田辺聖子という偉大なる先人の女性作家の記述があるのが嬉しい。

特に宇野千代先生は特別な存在だったというのがよく分かる。 

山田詠美さんは、①アフリカ系外国人との恋愛、

ブラックカルチャーとの親密さと②恋愛への積極性という作家としてのカラーがあるけど、

それに加えて文学少女というベースがあるのが魅力的だと改めて感じた。 

恋愛の終わりについて語るインタビュー内容がとても好き。
読了日:08月03日