「私の一週間」(呉美保監督、主演:杏)
を2023年8月28日に試写会にて鑑賞。
この作品は、世界7国の有名な監督・俳優を迎え、
各国の「ジェンダーギャップ」扱うオムニバス映画『私たちの声』において
日本の物語として参加されている作品。
作品全体としては今週末9/1から放映。
日本向けの予告編なので、
この「私の一週間」が目に留まりやすい。
呉美保監督作品は、
『そこのみにて光り輝く』も『きみはいい子』も大好き。
監督が出産・育児で『きみはいい子』以来、作品を離れていてから久々の新作。
杏ちゃんは同世代で、
ずっとティーンの時の雑誌モデル時代から応援しているから、
好きを超えた特別な存在。
わたしに限らず、今のミドサー世代でファッション雑誌が好きな少女時代を過ごした人はみんな、
杏ちゃんは好き嫌いに留まらない、特別な存在だと思う。
作品の感想
ストーリーは、幼い子ども二人と暮らすシングルマザーの一週間を描いたもの。
17分の短い作品の中で、
主に描かれるのは「名もなき家事」と呼ばれるような小さなマルチタスクや、子どもと暮らす気苦労、働く女性としての大変さなど、
映画作品としては省かれてきたリアルな生活実態。
慌ただしく疲弊する毎日の中で、
思いもかけないようなごほうびが、待ってる。
呉美保監督作品に共通する、
「切迫している中でも助けてくれる誰かがいる」という人間関係への肯定感がこの作品でも染み入る。
良いなぁ。
期待してもしなくても、やっぱり自分以外の誰かが救ってくれる瞬間って尊いよ。
トークイベント
鑑賞後に呉美保監督、主演の杏ちゃんを迎えて作品を語るトークイベント。
呉美保監督の作品が好きだとか言いながら、
呉美保監督が、クレ・ミホではなく、「オ・ミポ」監督とお読みするのだと
この時に初めて知る。
申し訳なさすぎて、勝手に一人で顔から火が出そうだった・・・。
杏ちゃんは、姿の美しさはもちろん、
声がうっとりするほど可憐で涼やかで、メディアで今まで聞いた声よりもずっと素敵だと思った。
なんて綺麗な声・・・!
映像作品で聞くのとは全然違う。
呉美保監督は、今回の制作秘話をゆったりとしながらも確かな表現でお話されていて、
好きだなぁって思った。
名前を呼び間違えていて、ごめんなさい。その気持ちばかりが強かった。
今回は「私の一週間」だけだったけれど、
『私たちの声』に含まれる他の作品も観たい。