『ひらやすみ』4巻

 

大学に馴染めずに腑抜けるかと思ったなつみが、

漫画家志望として着実にステップを進めていってるのが良いなぁ。

単なるワナビーじゃなくて、大学1年生の段階で作品を完成させて

賞に応募してるし、漫画編集部に持ち込みもしてる。

美大の人間関係もステキだ。

 

『ひらやすみ』5巻

 

ヒロキの親友・ヒデキの巻。

良い人すぎるヒロキと一見イヤな奴のヒデキ。

この二人は似たもの同士じゃなくて全然違うタイプなんだけど、

お互いに支えになっているところが滋味深い。

立花さんサイドの話は、小説家やヒロキと異性として近づいていっているわけじゃなくて

人間として近づいていっている展開に好感がモテる。

最高だなぁ。

派手な展開はないけど、人間関係って、

コミュニケーションって良いもんだよとじわじわ教えてくれる作品。

 

 

『マンガ脚本概論』

 

漫画形式で綴られるマンガの創作術。

プロットやストーリーのパターンについて主に語られている。

「マンダラート」(9マスのキーワードで着想)はさっそく使ってみよう。

 

『東京サラダボウル』1巻

警察通訳人と国際警察係のバディもの。

東京に居住する外国人が絡む犯罪という切り口は、漫画として新しいなぁ。

続きが気になる。

 

『おひとりさまホテル』2巻
 
2巻も最高!!!
題材だけでも素晴らしいのに、マキヒロチ先生はストーリーを描くのが本当に上手いなぁ・・・と惚れ惚れする。
コミュニケーション能力が高い人たちの人間関係が、他の漫画にありそうでない感覚。

「空気を読む」ことに不慣れな登場人物が出てくる漫画は多いけど、

答えづらい質問・会話に対して、その場に合わせて冗談を笑顔で返すというやり取りを

主人公4人が自然にやってのけている。

会社のメンバーみんなが大人として空気を読みながら合わせつつ良好な関係を築いていて、

コミュニケーションに失敗している人が身内にいないのも特徴。

相性が合う合わない以前に、合わせる癖付けが習慣になっている。

不穏なストレスを持ち寄る、コミュニケーション下手な人は部外者ばかり。

主人公たちは疲れたな・・・とは感じつつも、ダメージを食らいすぎて被害者ヅラはしていない。

上手く人間関係を築きながら、日常のストレスをおひとり様で楽しむホテルで発散している。

このリアルな人間劇の描き方が見事すぎる。

4人の主人公の中で一番の主人公格であるふーちゃんの悪い部分も描きながら、

ちゃんと受け止めて成長していくという健全な姿も良いんだ。

 

 

『スキップとローファー』9巻

 

高2の夏。 

氏家の進歩と、みつみの実家訪問の巻。

進んでいないようで進んだか・・・?

前にも書いたけど、志摩くんとみつみの関係は、

『フルーツバスケット』における透くんと由希みたいな関係に思えるんだよね。

男女で大切な存在なら恋愛しなきゃいけないのか!?という疑問を感じるけど、

これからこの作品がどんなアンサーを投げかけてくるのか、とても気になる。

 

『賭ケグルイ』17巻

 

夢子の過去編。

夢子は幼少期で、夢子の姉の想子が主人公。

あらためて、このケレン味満載の世界観がチープにならないのは、

作画の圧倒的画力のおかげだなぁ・・・と、この巻で心底感じた。

子どもだろうが着物だろうが、上アングルでも下アングルでも引きも寄りもどの角度から見てもめちゃくちゃ画が上手い。

この巻でもほんのり百合で、鏑が次子さんの胸を掴みながら脅すシーンでは、

何を要求されるのかビックリしたがな。

胸を掴んで脅す、なんて女性同士の対峙シーンでは初めて見たし、男性誌にしかない発想だな・・・と思ったりした。

次巻で夢子がどのくらい無双にぶっ放すか楽しみ。