『賭ケグルイ』16巻

会長選の最終戦。

予想通りの展開も、決死の覚悟で挑んだ五十嵐の援護射撃も

読み切っているキラリと夢子は猛者どもの中でも別格なんだよね。

コインフィーバーになっているときに一番に売っていそうなミケが終盤のここまでコインを保持してて

こういうカラクリがあると思ったよ。

五十嵐よ、禁断のカネに手を出した代償はどう取るの。

メアリとリリカの関係がシスターフッドを超えて百合が強くなってきた。

 

『コールドゲーム』7巻

アーサー王が獅子の道を進み、

お互いが運命の相手だと思いながらも戦局をともにすることでしか交わらないスミレとの恋も、

そろそろ進展がありそう。

クリスティナとケイは表面上はいがみ合っていても、

心の奥底では二人ともが相手に焦がれている。

生と死のせめぎ合い、そのくらい研ぎ澄まされた状況で見えてくる純度の高い愛情。

前作『女王の花』とは男女逆転なんだよなぁ。

前作は、復讐の国盗りを決死で目指す女王と従者だったけど、

今作は、国の統一を目指す王と身分を隠した女騎士。

どうやったって結ばれない二人のロマンスと権謀術数はびこる心理戦が楽しい作品。

次巻も気になる。

 

 

『私のことを憶えていますか』11巻

前巻から加速した異常な面白さ・・・!!!!すごい!!!!

東村先生もラジオで仰ってたけど、絶対ドラマ化する。

信じられないくらい韓ドラの急所をつくようなロマンス展開。

猫作が大人の男性になっちゃって、遥のことを何よりも愛するスーパーダーリンになってもうて、

それでも煌びやかなコウちゃんが遥を好きという漫画の醍醐味!!!!!

こんな現実とかけ離れた夢展開でも、しらけないのは心の動きが自然だから!!!!

11巻は何度も読み返した。

こんなド直球の恋愛もの漫画で昨今こんな面白い漫画はないって。

あ~、でもな、わたしだったらどちらを選ぶかは決まってる。

最終巻で答え合わせをしたい。

 

『ダンス・ダンス・ダンスール』24巻

ルオウの巻みたいで、兵ちゃんの章もエモーショナル。

ルオウの激情はぜんぶマヅル母さんと潤平に捧げられてる。

ローザンヌ出て視野を広げるのは潤平にとって良いかもしれないけど、

ルオウはあの狭量な切実さと妖しい色気、一点集中力こそが魅力な感じするけどな。

圧倒的な美貌と才能なのに塞がれていて苦しんでいるのがルオウの魅力な気がするけどな。

いや~兵ちゃんも最高。

スポーツ・芸術もので切磋琢磨する人間関係の厚みというより、

それぞれの苦悩と熱を、潤平という太陽タイプの周りで描き切る技量があまりにも素晴らしい。

爆ぜる。この巻でも頁めくってて鳥肌が立つシーンは何度もあった。

ジョージ朝倉天才すぎ。

 



『ルリドラゴン』1巻

ある日突然ツノが生えたことで目立つ存在になった高校1年生のルリ。

何の特徴もない女子高生だったルリが、

ツノが生え偏見にさらされやすい環境に置かれたことで

周りとの人間関係が変容していくストーリーの運びが良い。

ルリは人間と龍のハーフらしいが

何らかの使命や宿命や打倒すべき敵がいるわけでもなく、

異質な人間が周りとどのように人間関係を構築していくか、というところに焦点が当てられているのが良い。

自分は特別に変なんだ・・・と悩むルリに

この作品に出てくる大人(先生と母)は、人と違うという悩みを持っている人は

ドラゴンハーフでなくてもけっこういる、という提言が良いなぁ。

ルリにはユカという親友もいるし、他人を色眼鏡で見ない神代さんと仲良くなることで、

神代さんの派手な見た目を色眼鏡で見ていた自分にルリが気付くというのも、良い。

多様性の時代でも、堂々としながら感じ良くしてたらいいんだよって、

そうしたら助けてくれる人がいるんだよって、背中を押してくれるような作品。

ツノが生えただけじゃなく火を噴いたり放電したり、いよいよドラゴン力が強くなっていきそうだし

これからどうなるのか、とても気になる。