稲垣栄洋 『徳川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか 家康のあっぱれな植物知識』
東村アキコ先生のオススメ図書ということで読了。
戦国〜江戸時代の武士と植物の関係をまとめたトリビア集。
植物と人々の暮らしがいかに密接であるかが窺い知れる。
家紋に至るまでの豆知識の羅列が楽しい。
いつでも動じずに凛と立っている植物を紋章に掲げる日本人の美学が慎ましくて良いよね。
織田信長が好きだというトウモロコシの花。
どんなものだか、見てみよう。
読了日:07月14日
辛島デイヴィッド 『文芸ピープル 「好き」を仕事にする人々』
英米市場で近年目覚ましい注目を集める日本の女性作家の作品について考察する一冊。
特に記載が多いのが『コンビニ人間』で、その次が『夏物語』について。
quirkyな女性主人公の作品が特に好まれるらしい。へえ。
英語版のタイトルは日本語からの直截的な翻訳もあれば、より目を惹くタイトルに改変されることもある。
やたらTokyoとつけたり、脱女性が根幹にあるのにwomanとつけられたり、
歯痒いけど売れるための工夫も必要だと再認識。
河野多惠子先生の作品が英訳されていると知って感動…!もっとやって!
読了日:07月13日
中野信子、三浦瑠璃
『不倫と正義』
世間でよくあるにも関わらず有名人のソレとなると大バッシングされる「不倫」についての、
中野さんと三浦さんの対談。
非難の根底には正義などなく個人の不満を投影しているだけで、
都合のよいときだけ自分のための「倫」を用いるという認識はお二人に共通している。
不公平だという感情が非難の根底にあるのならあなたも「倫」を捨てればいいし、
他人の問題には口を出す必要もないという視点がクール。
中野さんはとにかく優しくて柔らかい言い方で、三浦さんは凛としているけど意外に愛の人で、
接点を持ちつつも完全には重ならない会話が良い。
読了日:07月11日
グアダルーペ・ネッテル、宇野和美訳
『赤い魚の夫婦』
メキシコの女性作家ネッテルの短編集。
同居する生きものに自らの運命を重ね合わせていくかのようなドラマチックな視線が印象的。
題材はともかくストーリー構成やインパクトでは「ゴミ箱の中の戦争」がずば抜けていると思うし、
私的な琴線に触れたのは「菌類」。
不安定な情緒を抱える生活のなかで寄り添う生きものの行く末も、
主人公たちの決断に並走していく幕切れがどれも良い。
読了日:07月07日
辻敦哉 『髪が増える術 成功率95%のプロが教えるすごいメソッド』
冒頭にある改善事例の頭頂部写真はなかなか刺激が強い・・・。
薄毛対策としては、シャンプー・洗髪時の対応策、食生活の改善、生活習慣の改善の大きくわけて3つの策が記載されている。
白髪対策の著書と同様、腎臓の機能を高めて髪の健康を保つという考え方が食生活改善の根底にある。
腎臓ケアと同様に体温を女性なら36.2度に保つことも健康状態の指標のひとつとされていて、
体温上昇に効果がある食材の記載も詳らか。
タイプ別頭皮マッサージの記載が嬉しい。
読了日:07月03日
辻敦哉 『白髪は防げる!』
白髪対策本。
白髪対策としては腎臓の機能を高めて髪の健康につなげるという考え方が目新しく感じる。
腎臓ケアのために一日一ℓ以上水を飲み、天然の調味料を使用し、
「黒い食べ物」「ねばねばした根菜」「ナッツ」の摂取が良いらしい。
白髪対策法としては大きく分けて、
食生活・生活習慣改善系と、ツボ押しやマッサージ系の二つが記載されている。
白髪が多い場所別の対策がまとめられているのも有難い。
読了日:07月03日 著者:辻敦哉