猫と庄造と二人のおんな (新潮文庫)

 

谷崎潤一郎 『猫と庄造と二人のおんな』

 

を読んだ。

 

猫を最上位においたヒエラルキーの四角関係。

 

人間同士の関係では上位にいる庄造のだらしなさと厚かましさと二人のおんなへの執着の無さは、ダメすぎてむしろ可愛い。

仕事もしないでかといって他に何も熱中せず、だらだらと日々漫然と過ごしている庄造が

言い訳をしながらもリリーにご執心な姿は滑稽でおかしみ溢れる。

 

二人のおんなには抱いたことのない焦がれる気持ちを

リリーに感じていると明確に気付く描写も良い。

 

二人のおんなと庄造の母にとって、

面倒を見てあげなければいけない愛玩動物は庄造なんではないかと思ってしまうな。

どれだけ面倒かけられても愛おしい存在。

 

感情的でテンポの良い関西弁が小気味よい。

 

魔性のお猫様リリーは、恋敵ともいえる品子も籠絡している風でさすがすぎる展開。

物語の閉じ方も素晴らしい。

 

 

 

 

休日は五反田のビールのお店で飲み比べ。

ビールは薄めが好き。