『大人は判ってくれない』 (フランス、1959年)
を観た。
12歳の少年アントワーヌ・ドワネルは教師にも両親にも邪見にされ、
非行少年として扱われていくのだが・・・。
全編モノクローム。
フランソワ・トリュフォー監督の自伝的作品。
少年彼自身が生来やんちゃな性質という訳ではなく、
そりゃこんな粗末な扱いを受けてればこうなるよ、と思う。
大人の欺瞞にさらされる子どもの理不尽さや苦しさを
突破していこうと非行に走っていく姿は健気さすら感じるね。
偉そうに自分を叱る母親の、
父親ではない他の男の人とキスをしている不倫をしれっと見かけたりする。
それをお咎めなしに、
一人で生きていかなくてはいけない、とある種の冒険心を持って家出する姿に、
子ども時代におそらく誰しもが持ちえた寄る辺なさや所在なさ、突拍子もない行動力を思い出す。
傷ついたり弱者ぶるんじゃなくって、
一人で生きていかなければいけないんだ、って絶望感と自由さが
洒脱に確認できる作品。