『太陽がいっぱい』(フランス、イタリア、1970年)
を観た。
アメリカから来た大富豪の息子・フィリップを母国へ連れ戻るよう依頼され、
彼とともに行動する貧乏な少年・トム。
フィリップに召使いのように扱われる日々の中、フィリップの恋人・マルジュとも交流を持つようになるのだが・・・。
アラン・ドロンの眩い美貌が堪能できるフィルム・ノワール。
服を着ていると細いけれど、
ヨットの上では、引き締まった筋肉、均衡のとれた肢体に惹かれるね。
タイトルは完全犯罪のフィナーレで、陽光があふれる浜辺と青い海を眺め
美酒に酔いしれながら主人公が放った一言。「太陽がいっぱい。最高の気分だ」
これは翻訳のセンスが反映されている。
トムの犯罪は大胆不敵で、
署名は手袋をしておらず指紋がベタベタとついているはずだし、
舌でなぞるようにして封をしているから、唾液も検出されるよね。
こんな隙だらけの工作だと、発覚するのは時間の問題に思える。
フィリップの友人殺しこそ予想外の突発的な出来事なのに、
よくもうまく立ち回るし、財産をマルジュへ継承するくだりも
トントン拍子でうまくいく。すべて僕の計画通りか。
美男はお天道様に味方されているのかと思いきや、そうは問屋が卸さない。
満足しきった表情で、
ビーチから店の中へ向かう彼。
人生最大の転換期の輝かしい瞬間を切り取ったラストが素晴らしい。
アラン・ドロンの目の輝きが脳裏に焼き付く。
マルジュの赤と白のボーダーTシャツも可愛いけどね。
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