『ムトゥ 踊るマハラジャ』(インド、1995年)
を観た。
大地主に仕えるムトゥは使用人の中でも一目置かれる存在。
主人であるラージャーはいとこの美女との結婚の話に気乗りせず、
舞台女優のランガに恋をするのだが・・・。
おそらく日本で一番知名度のあるインド映画といっても過言ではない作品。
名前は聞いたことがあるけれど、初見。
どのパッケージを見ても煌びやかで美しい女性が表紙になっていて、
リンクのパッケージでも主人公のムトゥはタイトル横の缶バッチかのような水玉におさまっている。
ヒロインのランガに顕著だけれど、女性たちの衣装が美しくて見惚れる!
舞台の衣装のまま逃走することもあって、ランカの華やかさは群を抜いているね。
ダンスシーンは、生活の風景の中で踊りだすんじゃなくて、
舞踊の発表会みたいに大勢のダンサーとともにベリーダンスとファイヤーダンスを繰り広げて、
圧巻だね。
色鮮やかで、目まぐるしく衣装替えをするから絢爛豪華であまりにもゴージャス。
七色のミラーボールがくるくる回っているようなド派手な演出が振り切っていて、好き。
終盤に明かされるムトゥの正体の真相で
登場人物たちのすれ違いで歯がゆかった進行がほどけて、一気に作品の面白さが加速していく。
ムトゥの腕っぷしの強さと主人への忠誠心はカタルシスがあるね。
約3時間の映画で、少し長いのがたまにきず。
ムトゥとランガが隣の州へ逃避するシーンは冗長に感じた。
インドの民族衣装の素敵さにしびれる映画。