『コンタクト』(アメリカ、1997年)
を観た。
地球外知的生命体探査(SETI)の研究者エリナー・アロウェイは、
資金繰りやスポンサー探しで研究体制が不安定な中、
ニューメキシコの巨大テレスコープでメッセージを受信し、
様々な試練の末に地球外知的生命体と接触するマシーンの乗組員になるのだが・・・。
有名SF作品。
年始に読んだ『三体』の他者レビューでよく言及されていた作品。
ストーリーの帰結が素晴らしい。
ヴェガから受信したメッセージを解読すると、一人用宇宙船の設計図で、
全世界にその情報を発信してしまうから一大事になるよね。
宇宙飛行とは訳が違う。
別の惑星の未知の知的生命体との接触って、群衆の不安や好奇心を煽るのは間違いない。
宗教と科学の対立、政府と研究者の対立など人間ドラマも描かれるけれど、
白眉なのは宇宙人との接触の見せ方でしょう。
ロケットとは形状が違うし、どうやって宇宙に飛び出すんだろうと考えていたら、
装置が壊れてしまうし、暗雲が立ち込めた次の瞬間、
未知の力でトンネルをくぐって知的生命体と接触。
このシーンがいいんだよね。
目の前で爆ぜる惑星の美しさに魅せられた後、
幼いころに死に別れた父の姿で、地球外生命体に優しく寄り添うように語りかけられるシーンは、
宇宙の大きな懐に抱かれたような包容力を感じる。
戻ったら、
地球時間ではほんの1秒で、
マシーンから落下しただけと考えられていたというのがニクイね。
エリーが無傷でよかったけれど。
物理的に宇宙空間に飛び出すことなく地球外生命体と交信できる装置を
差し出してきたということは文明レベルは数段上で、恐れ入る。
実験終了後の委員会で、交信が妄想だと決定されてしまった後の展開がいい。
ノイズ録音が18時間というのは紛れもない証拠だし、
その恩恵か巨大でさらに規模を増したテレスコープの前で子ども達に夢を語る姿が
活き活きしていて素敵。物語で一番輝いている。
ジョディ・フォスターの聡明な美貌が
女性研究者のエリーの魅力と相俟っていて、
作品に説得性が増している。
あまりにも危険に思えた地球外知的生命体との交流は、
地球上よりも危険なことが少なくて良かった。
マシーン設置の舞台が北海道で、
北海道といえばホリエモンもロケット飛ばしてるしね、と連想してしまった。
