『白いリボン』(ドイツ、2009年)

 

を観た。

1910年代のドイツ北部の小さな村。

その村で、数々の事件が起こるのだが・・・。

 

ミヒャエル・ハネケがパルムドールを受賞した作品。

白黒で何となく観るのが躊躇われたけれど、2000年代の作品なんだよね。

技術ではなく、戦略的にモノクロームで描写される。

2000年代で全編モノクロってのも、なかなか玄人向けだよね。観るのためらわれる。

 

男爵が村人の半数の雇用者ってのも権力が集中しすぎているし、

貧乏でやたら子だくさんな小作人が多いのも、田舎の宿命。

 

数々の人為的な事件も、事故と片付ける類のものではなく、

明確に小さいサークルに所属する誰かの所業だって疑って生きるのは苦しみよね。

 

最初に被害者になったドクターの愛人に対する侮辱的な発言には、

わなわな震えるね。

好きじゃなくなっても。悪意を向けていない相手をここまでこき下ろす必要があるのかね。

最初から好きではなかったんだろうが、本心は言う必要がないでしょう。

 

怨恨ならまだしも、誰かの個人的な趣向で

痛めつけられたらかなわないよね。

村人の不安は、理由ある復讐説に終始する場合はまだ良い。

それを飛び越えちゃったら、とてつもない精神崩壊につながる?

 

モノクロームなのに、鮮烈に描かないで?