『ダイナー』

 
を観た。
殺し屋たちを相手にしたレストラン。
蜷川実花監督作品。
 
極上のエンタメ作品。
 
極彩色の映像美と華麗な演出、派手な音楽で最高に魅せてくれるよね。
クラブの壁に投影しておくと、なんとなく華やいで楽しくなる映像。
 
藤原竜也主演のような触れ込みだけれど、
主人公は絶対的にオオバカナコ役の玉城ティナでしょう。
 
ティナちゃんはお人形さんのような完璧な美貌を持っていながらも、内省的で湿っぽい表情ができるのが魅力。
見目麗しいだけではない人間的な色気があるのもいいね。
とにかく可愛すぎて妖精さんのよう。
鈍臭いオオバカナコの鈍さもティナちゃんが演じるからこそ活きる。
 
話はあってないようなものというか、
めまぐるしい刺激的な展開と、インパクトのある映像と中毒性のある音楽のおかげで、
何がなんだか分からないけれど楽しい。
 
非現実的なストーリーも、
さらに上をいく虚飾万歳のアーティスティックな表現で、リアリティを追求するのが恥ずかしく思えるくらいね。
 
ダイナーに訪れるお客は
殺し屋だけあってかエキセントリックな人物が多い中、窪田正孝演じるスキンだけが会って間もない時から親切な紳士として接してくれる。
危機を救ってくれる王子様みたい。
カナコに対する親切はある意味異常で、別に彼は今までのウェイトレスにも同様に接していたのかもしれない。
予期せず死んでしまったけれど。
窪田正孝は、痩せていても脱ぐと筋肉質できれいな体。腹筋も素敵だけれど、腕の筋肉に見惚れる。
そんな彼も、カナコを連れ出してくれる王子様ではありませんでした!という事実が痛切で苦しい。生きる意味と目的の重みをカナコは理解できていなかった。
 
スキンが死んでからの怒涛の展開は、
序盤では予想できなかったもので、
ポンベロがすべてを敵に回してもカナコを守ったという帰結にドキドキしちゃう。
 
真矢みきは真琴つばさ従えて、
宝塚の舞台ばりのおおげさで夢みたいな気取り屋を演じてくれる。好きだね。
土屋のアンさんは、あの役が似合いすぎ。花魁風の衣装は『さくらん』かね、とも思うた。
 
豪華キャストの競演も、
序盤は玉城ティナ、藤原竜也、窪田正孝、本郷奏多の出演シーンで構成されていて、
後半は玉城ティナ、藤原竜也、真矢みきのターンとなるから、
ダイナーでの食事シーンはもっと見たかった。
死んでしまったウェイトレスの中にAMIAYAちゃんがいて超キュート。
 
秘蔵レシピのハンバーガーも、
藤原竜也だと黒バンズで、
メキシコでのティナちゃんの店では赤バンズってのも良い。
 
ラストは幻影か現実か、
現実だとするとあまりにハッピーエンドすぎるね!
 
 
 
ティナちゃん、素敵だ。