潮騒 (新潮文庫) 潮騒 (新潮文庫)
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三島由紀夫『潮騒』

 

を読んだ。

伊勢湾に浮かぶ歌島。

明るい太陽と潮騒の音に包まれたその島で、若い漁夫と乙女の恋が芽生えるのだが・・・。

 

燦々と輝く太陽と、青々と澄んだ海のもと、

何ひとつ後ろ暗いことのない健やかな純愛を若い二人が育んでいくストーリー。

 

途中、新治の家柄や財産の問題で、初江の父に交際を反対されることもあったけれど、

持ち前の仕事っぷりや勇敢さで認められていくというのも、何とも正統派の帰結だよね。

 

歌島は架空の島だけれど、地理的にも同じく伊勢湾に浮かぶ神島がモデルとされている。

太平洋に浮かぶ島は、空高く気候もおだやかで明るい印象がある。

島で暮らす人々の牧歌的な生活が清らかさと、土地の神話が、純愛物語に彩りを与えている。

 

毎日のなりわいが強い軸となって漁夫たちを逞しくし、

女性たちも海に入ることでしなやかに関係づいていく描写が印象的だね。

 

神島の観光に行きたくなった。