![]() |
アメリカン・サイコ(字幕版)
Amazon |
『アメリカン・サイコ』(アメリカ、2000年)
を観た。
ウォール街で若手ながら副社長として勤務するエリートビジネスマンのパトリック・ベイトマン。一見すると完璧な人物にみなされる彼には、殺人鬼という裏の顔があり…。
繊細でなめらかな映像とは裏腹に、
現代社会やエリートへの風刺なのか、どこまでが現実なのか判断しかねるシュールな展開が繰り広げられる。
犯行の手口があまりにも無計画で衝動的すぎてさすがにバレるでしょう、というツッコミは野暮なのか。
BODYの存在感って都会じゃ絶大で、あれだけの数があればどうやったってバレるよ。
斧やチェーンソーなんて、いかにも猟奇的な武器を使うところが大胆であっけに取られる。
ベールの演技が大真面目なだけに、度を超えたナルシシズムや激しい衝動がおかしみ溢れるね。
ハタから見れば完全無欠のエリートなんだけれど、スケジュールといえばディナーの予定だけで、まったく実務に携わっている様子がない。
エリートの同僚との表面的な会話が繰り広げられ、実態の無い友好を温める。
主人公は過度のストレスを感じているようにも見えるし、エリートとは言いながらも目の前の仕事がなく暇で、退屈しきっているようにも見える。
空虚なのに、張り詰めて生活するのはつらい。
露骨で大胆な凶行も、
どこまでが本当に起こったことなのかも分からないし、物語の鍵になるポール・アレンという人物を本当に手にかけたのか、別の誰かだったのか、何もかもが妄想だったのか。そんなことは実はどうでもいいことで、すげ変わっても気に留めないくらい無個性で典型的なヤッピーなのだよ可哀想に!みたいなペーソス?
秘書役のクロエ・セヴィニーは存在感がある。
ドレスアップしても、どこか少年のような中性的な雰囲気があって、カジュアルなんだけど安っぽくない。
スーツの肩パットに時代を感じた!
今の時代にも、ヤッピーさんたちは生息しているんだろうか。
