気狂いピエロ [DVD] 気狂いピエロ [DVD]
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『気狂いピエロ』(フランス、1965年)

 

を観た。

退屈な結婚生活をおくるフェルディナン。

彼を「ピエロ」と呼ぶかつての恋人・マリアンヌと再会し、一夜をともにする。

翌朝、彼女の部屋で男の死体を発見し、二人で逃避行に出るのだが・・・。

 

ストーリーは何ていうことはない、愛の逃避行。

 

幸せな描写を見つめながら、

心情を独白するシーンにはドキリとするね。

会話をしていたと思ったら、こちらへ向けて挑発的な視線がやってくる。

 

血の色は、ペンキの赤みたいに鮮明な色だし、

車や衣装、インテリアや風景の色は、象徴的にどの場面でも赤と青が配置されている。

そして白も。赤と白と青は、自由の象徴でしょう。

 

逃避行は、退屈から逃れて刺激を奔放に楽しんでいるようにしか見えない。

いつか終わりがくるという焦燥感よりも、刺激的な暮らしへの疲れのほうが致命的だねえ。

 

それにしても、

マリアンヌ役のアンナ・カリーナのスタイルの良さときたら見惚れちゃう。

赤のキャミワンピからはっきりと分かる、ハリのあるヒップや上向きのバストが素敵だね。

バックショットの腰からウエストにかけてのなだらかな曲線には、うっとりと憧れる。

痩せているのに貧相ではないしなやかな肢体は美しい。

赤のワンピース、青のパンツ姿のどれもお似合い。

 

詩的であること、文学的であることこそオシャレだとでも言わんばかりの演出は、

少しの奇抜さが平板化を防いでいて、今見ても古臭くない。

50年以上昔の映画ではあるけれど、クラシックの優等生とはならないアバンギャルドな風通しの良さは今の世でも健在。

 

フェルディナンを振り回すマリアンヌは、

感傷的な人間ではあるけれど神秘的ではないらしい。なおさら悪いじゃあないのよ。

移り気な二人の言葉遊びは、気取り屋の媚態なのかね。

 

 

 

美女にはいつでも騙されたい。