奄美大島では、
田中一村美術館へも足を伸ばした。

画家として、
人生最後の絵を描くために自然豊かな南国へ移住した田中一村。
派閥とカネが幅をきかせる中央から離れて、
クワズイモやアダンなどの南国の植物を描いた日々は、
20年間のうち11年は染色工として生活資金をつくる生活。つらいね。
わずか9年間しか奄美の自然を描くことができなかったんだね。

生活のための奴隷になってはならない、
画家としてのあるべき姿を記した手記に心打たれた。

大ぶりの花を描いたダイナミズムよりも、足元の小さな生命を描いた花譜図のほうが好みだった。
屏風に描かれた花譜図は一見の価値ありだね。

ぼんやりと、絵のことを思い出しながら珈琲など飲む。美術館の中の喫茶店がすき。


旅行の間は雨季の前触れか
じめじめと鬱陶しさも感じたけれど、
雲に覆われてもなお太陽と海は偉大だったね。

いつまでも見つめて、
身をゆだねていたい奄美の海。