大阪アジアン映画祭のオープニングセレモニーのあと、
オープニング作品『白河夜船』を観た。
ちなみに、写真撮影はオッケーだったの。
いや~生で観た安藤サクラは、顎がめちゃ細くて洗練されていて、さすが芸能人って風貌だったわ。都会的でオシャレだった!きれいな人。
言動もテレビでみるまま、挙動不審でちょっと変でかわいかった。
そんで、井浦新はすんごい小顔で足が長くて、声がべらぼうにかっこよかった!
映画本編の前に舞台挨拶だったのだけれど、
生の美人な安藤サクラとお別れして、映画でもっさい安藤サクラにご対面。
うーむ。この安藤サクラのギャップよ。
どうしてこんなに綺麗な人を、あんなにもっさく撮るのさ。
特に、『白河夜船』の安藤サクラはかなりヒドイ。
リアルなエロスというか、肉体がまとう生々しさがあるよね。肌も傷があって、色黒に見えるし。
つくりものっぽい綺麗さはどこにも見当たりませぬ。
映像では、洗練とは無縁にみえる。なぜでしょう。
閑話休題、
『白河夜船』のはなしね。
『白河夜船』はよしもとばななの同名小説の映画化作品で、
観客も、よしもとばななを特に好んで読んでいる世代の女性がほとんどだった。
よしもとばなな。
わたしがよしもとばななを読んでいたのは、中学生のときで、
その当時の担任の先生がよしもとばななをすごく好きで、ハードブックを何冊も借りていたんだよね。(小学校から中学校の間は、先生と本を貸し借りすることが多かったように思う。)
原作の『白河夜船』はそのとき以来読んでいないから10年ちょっと前くらいの記憶ね。
それでも、印象的な話だったので、よく覚えている。
当時のわたしが『キッチン』と『N・P』の次にすきな作品。
さて、映画本編よ。
この話は紛れもなく80年代の話だと思うし、
ほかの時代にこの話をもっていっても、トンチンカンになってしまう。
舞台挨拶のとき監督が舞台は80年代っていったのね。
確かに、80年代の質感。
ファッションも、住宅も、80年代風なの。
でも、iphoneなのよ電話は。固定電話じゃないの。
これは絶対に固定電話じゃないといけない!
だって、深い眠りに落ちていたところに電話がかかってくるでしょう。
携帯できる電話だったら、べつに家にいるとは限らないもの。
家に閉じ込めている確認になりゃしない。
あと、自殺した友達が仕事してた天蓋つきのベッドも、あんなにアジアンテイストなイメージじゃない。
バリ島のスパみたいなベッドのように思ってしまう。
キャストについても、
わたしは安藤サクラが好きだけれど、正直ミスキャストだと思う。
ルックスの面では、すごく合ってると思うの。
あの話は、外から構造をみれば、安藤サクラの役は妻のいる井浦新に愛人として囲われているみたいな状態だけれど、
そういうセクシーな印象のオネエサンじゃなくって、あくまで普通の見た目だと思うのね。
研ぎ澄まされた感性でつながってる二人だと思うの。
だけど、モノローグの声が聞き取りにくい。
話し方がたどたどしくって癖があるもの。
あんな静かな深い喪失の物語は、もっと静かな声の人のほうが合っている。
西田尚美みたいな声とか。
大事な役で、紅甘が出ているけれど、キレイな子ネ。
うーむ。わたしゃあ分からんのよ。
こんな深い喪失と孤独を、どうしていいのか分からない。
苦しみだわ。
びっくりするくらい、映画のスチールが綺麗で、
べつに映像なんか要らなかった。写真だけで充分だった!
深い海の底にゆっくりと落ちていくような、深い眠りにドロン!
起こしてくんなきゃイヤよ!
