『女経』(日本、1960年)
を観た。
若尾文子、山本富士子、京マチ子の三大女優を主演に据えたオムニバス三本立て。
三人の女はみんなわるいおんな。
「耳を噛みたがる女」
主演・若尾文子。
キャバレー・ゴンドラで働いて、
何人もの男を手玉にとって、お金を集める紀美。
なんのためってそりゃあ、病気の家族のためなんてのは嘘っぱちで、
お金はあるもんでも困らないし、株に投資。
もう本当に!若尾文子がチャーミング!
わるくって上品で、でも憎めないの。
惚れた男との行き違いがあっても、
たくましく兜町へ向かう女の勇ましい悲しみよ。
「物を高く売りつける女」
主演・山本富士子。
タイトルを最初に見て、
わるいおんなが物を高く売りつける話だとわかるんだけど、
山本富士子!
神秘的で情感たっぷりの芝居うって、
物件ブローカーの役目果たしちゃうんだから、恐れ入る。
相手役は船越英二で、
この間観た『黒い十人の女』の夫婦役じゃあありませんか。
騙す女と騙される男。
男もただの男じゃあなくって、ラストが面白い。
そうでしょうとも!こんな商売。
山本富士子ほどの美貌じゃないと成り立たないでしょうよ。
「恋を忘れた女」
主演・京マチ子。
京都の旅館の女将さん。
うーむ。京マチ子のルックスは個性的で
前出の二人とは違ったカテゴリーだナァ。
京都弁が見事で、キツイ文言に圧倒されるね。
商売をしている女の人特有の厳しさにしんとする。
話も惹きつけられるものじゃないナァ。
60年代の洋服が大好き!
