『寒椿』 (日本、1992年)
を観た。
土佐の遊郭の遊女・牡丹と、女衒(ぜげん)・富田と、彼らを取り巻く人々の喧騒。
宮尾登美子の同名小説の映画化作品。
もちろん、この映画を観たのは、牡丹役の南野陽子が目当てなの。
遊女って役柄もあって、バストトップもあらわなベッドシーンがあるんだわ。
牡丹の面倒をみる置き屋の姐さんをかたせ梨乃が演じてるんだけれど、
もう!素晴らしいよね!
美しくって、凛としていて、妖艶で、貫禄があって、作品がきゅっと引き締まるね。
20年も前の作品なんだけれど、今とちっとも変わらないね。
彼女の色気と風格が、婀娜っぽい作品に、説得力を持たせているよね。
南野陽子は、うーむ。
牡丹は、大人しいというか、慎ましいというか、控えめな性格で、
魅力があるのは、容姿だけ、というような感じがするね。
何を考えているどんな人間なのか、富田のことを好き、って心情しか、最後まで分からない。
ベッドシーンがあるってことで、南野陽子に言及されがちな作品だけれど、
この作品の主人公は、間違いなく、西田敏行演じる女衒の富田よね。
カッコイイのなんのって!
牡丹は、親に売られて遊女になることから始まって、いろんな男たちに振り回されたり傷つけられたり、搾取され続けるのだけれど、
富田だけは、そんな彼女を護ろうと必死になる。命までかけてね。
下心があるわけでもなくって、ずーっと庇護者で居続ける。
西田敏行ってすてきね!
なんって、頼りがいがあるんでしょう!
必要なときには下手に出て頭を下げる柔軟性と、ここぞというときの腕っ節の強さ!
たまらん!
素直に、正直に、ストレートな感情で、あの人は愛す?とお思いになる?
