『スイートリトルライズ』 (日本、2010年)
を観た。
江國香織原作の同名小説の映画化。
仲がよい。けれど、「会話」が足りていない結婚三年目の夫婦。
二人は、お互いに、違う相手に恋をして・・・。
原作は数年前に読んでいて、なんとなく気に入りの作品だったのよ。
『スイートリトルライズ』に限らず、江國香織の小説は、好き。
なかでも、好きなのが『きらきらひかる』という小説よ。
いま、ちょうど手元にあるから、また読みなおすつもりなのよ。
江國香織の小説の魅力は、なんといっても文章よね。
研ぎ澄まされた感性で、洗練された清潔感のある暮しをみせてくれるのよ。
繊細でのびやかで、生活とか気持ちに、ゆとりがあるのよね。
ここは本当に日本!?と疑いたくなる、清潔感のある開放的な住まい。
通俗的な生活臭さがなくって、テキパキと自分の課題に取り組むのよね。
中谷美紀は、はまり役だわ。
無理のない、自然な美しさ。
好きな役者がたくさん出ていて、嬉しいわ!
安藤サクラ、黒川芽衣、大島優子も合ってるわ、あと大好きな池脇千鶴。
池脇千鶴は、映画によって、役によって、印象がまちまちで、
美人なときもあれば、垢ぬけないときもあるのだけれど、
この映画でのちいちゃんは、すごく顔がまるまるしているのよ。髪型もあまり似合ってないわ。
目には見えない部分、
口には出さない部分、そういう内面のとめどない感情が細かに読みとれないから、映像で見るとしらけちゃうのよね。
抒情的な映像と演出で、綺麗だけれどね。
「淋しい」って、ちょっと渇いているのだわ。
二人の淋しさ、ってあると思うの。
それってたぶん、一人よりもきっと、深いのだわ。
勝手にあなたを好きでいる分には、ゆるしておいてよね。
